2022年12月1日(木)高知市内⇒波川公園⇒水の駅あいの里⇒安居渓谷⇒天狗高原・星ふるヴィレッジ⇒まちの駅ゆすはら⇒高知市内
天狗高原のカルスト地形。とりあえず、これを観れたので満足。
午後2時過ぎ、安居渓谷を出発。
それからは、刻々と山稜目指して降りてゆく太陽を追いかけ
国道439号線を西南へと走り続ける。
青い空と白い雲に励まされ、さらに遠回り。
軽い昼食(野草天ぷらそば)のため、寂しくなった小腹を
持参したミレービスケットとコンビニおにぎりなどで満たしつつ
中津渓谷前から四万十川源流の北を抜け
「天狗高原」の表示を合図に、くねくね道を登り始める。
それにしても、道幅がほぼ一車線分しかない悪路だ。
※後で知ったが、もう少し先にバスでも楽に登れる片側一車線の48号線があった。
頑なに「距離」を最優先するグーグルナビに、いつまでてこずっているのか。
それとも、こちらの設定がヘタクソなのか。
幸い対向車がなかったので、バック&幅寄せの必要はなかったけど
そりゃそうだ。
こんなストイックな旧道を使う奴は、スジガネ入りの"悪路マニア"だけだろう。
かれこれ30分近く、ここはどこの細道じゃ♪ と口ずさみたくなる
くねくねの隘路をじわじわ登り続け
やっと広い道に出た!(実はこちらが正規ルートの48号線)と思ったら
すぐに天狗高原へと連なる稜線。
目的地「星ふるテラス」の数百メートル手前だった。
やれやれ・・やっと着いた。
暖かい陽射しと冷たい風の迎えられ、広い駐車場の片隅に車を停める。
どうにか天狗高原に到着。風は寒いけど眺めは最高!
星ふるヴィレッジTENGU。実は隠れた人気ホテル!?
有り難いことに、時刻は午後四時前。
いくぶん赤みを増したとはいえ、抜けるような青空が一杯に広がっていた。
まずは、360度の絶景を楽しみ・・・
寒風に背中を丸めて、星ふるヴィレッジTENGUの中へと避難すると
ーーこれが予想を遥かに超える建物だった。
昼間は付属のプラネタリウムで星空や周囲の自然を鑑賞でき
夜ともなれば、実際の星々を思う存分に楽しめる宿泊施設へと変身。
(ガラス張りの天井から星空を鑑賞できるメゾネットまであった)
なんと毎晩、無料の「星空観賞会」まで開催している。
しかも、受付でパンフを貰ってチェックしたら
一泊二食付きで1万1千円から宿泊できるではないか。
おまけに、今夜は満天の星空で間違いなし。
うわーーー、泊まりて~!!
たまらず、「今日、今からでも宿泊できますか?」と訊いてみたら
「もちろん可能ですが・・あいにく本日は満室となっておりまして」との答え。
う~~む、残念無念。
でも、冷静になって考えると
明日朝10時までに、高知市内のホテルをチェックアウトする必要が。
もしここに宿泊できたとしても、朝6時頃出発しないと間に合わないのだ。
結局、昨日の馬路温泉と同じく、"心のリベンジリスト"にきっちり書き込み
「次はここに泊まるぞ!」と、硬く誓うに留めたのだった。
元天文部(高校)のプライド?にかけても、泊まりたい!
今夜ここに泊る人は、凄いラッキーだよなぁ・・
雲ひとつない夕空を見上げながら、星ふるヴィレッジを後に。
と、そこへ一台の大型観光バスが滑りこんできた。
・・ああ、この人たちが"幸運な宿泊客の皆さん"なのか。
悔し紛れにオメデトサンと呟き
車に戻って周囲のカルスト台地をひとめぐり。
斜めの陽光を浴び、イースター島の巨石モニュメントを思わせる
白亜の岩々が作る奇観を、じっくり楽しむ。
人工物だったり、生き物のようにも思えてくる。
頑張って走ってくれたレンタカー(相方)にも、記念の一枚。
あんまり気持ちいいものだから
もうちょっと、もうちょっと‥‥なんて粘っているうち。
いつの間にか太陽は、西の山稜に重なりかけていた。
やばい。せめて暗くなる前に山を降りないと。
あわてて鑑賞&撮影を切り上げ、車内で待つ相方に謝罪つつ、今度こそ出発。
刻々と赤味を増し、暗くなっていく山道を安全速度で駆け下りる。
んで、真っ直ぐ高知市内を目指したのか、と思いきや。
またまた、せっかくここまで来たのだからと、またまた進路変更。
東ではなく南西にある梼原町へと遠回りを決行し
隈研吾さんが建てた「まちの駅ゆすはら」に立ち寄った。
まちの駅ゆすはら。木造りの壁がいかにも隈っぽい。
店内には、地元の名産品がいっぱい。
見上げれば、"木のサグラダファミリア"と呼びたくなる柱構造が
残念ながら、到着したときは真っ暗(当たり前だ)で
まともに見れた"隈建築"は「まちの駅」だけだったけど
それだけでも十分に寄り道した甲斐はあった。
閉館間近の施設に入り、木の温もりが伝わる内部をめぐっては
ーーゆすはらにも泊まりにこないと、いかんぜよ!
などと、"にわか龍馬"を気取ってみたり。
結局、閉館する夜6時直前に、まちの駅ゆすはらを出発。
あとは、例によって街灯ひとつない国道197号線をひたすら東へ。
どうにかこうにか8時過ぎには、無事高知市内のホテルに帰り着いたのだった。
最後の夜は、大通り沿いの格安居酒屋で。これが大失敗。
突き出しの時点で、嫌な予感が漂っていたんだよな~
その夜、ネットで見つけた格安居酒屋で軽く飲み食いするも
残念なことに、期待に反してガッカリな店だった。
焼鳥や刺身など普通の料理はまだ",それなり"なのだが
店の人に勧められた特別料理「マグロのカマ焼きセット」が最悪。
口に入れた途端、長期間の冷凍が明らかな、えぐみと生臭さがもわっと立ち上がり
大抵の料理は勿体ないから食べ切る相方ともども、半分近く残してしまった。
たいして食べていないのに、お値段も初日の夜より高かったし・・
さらば葉牡丹。もう会うことはないだろう。
初日の夜がメチヤクチャ安旨だったので
どこか「高知の居酒屋は全部オススメ!」と油断していたようだ。
せめて〈立地が良い店⇒観光客向け⇒当たり外れが大きい〉って常識ぐらいは
頭の片隅に留めておかないと。
どうせ満席で入れないと諦めず、初日の店を再訪するべきだったな。
てなわけで、ここでもまた"リベンジの種"を撒くハメに。
馬路温泉に一泊。天狗高原に一泊。梼原町に一泊。そして居酒屋リベンジ。
早くも、次回の高知旅行は〈てんこ盛り〉で決定だっ!!
ではでは、またね。