夜空いっぱいの天の川!・・だったらなぁ  高知ふたり旅 2022.11.29-12.2 3日目➂ 安居渓谷⇒天狗高原・星ふるヴィレッジ⇒まちの駅ゆすはら⇒高知市内

2022年12月1日(木)高知市内⇒波川公園⇒水の駅あいの里⇒安居渓谷⇒天狗高原・星ふるヴィレッジ⇒まちの駅ゆすはら⇒高知市

     天狗高原のカルスト地形。とりあえず、これを観れたので満足。

 

午後2時過ぎ、安居渓谷を出発。

それからは、刻々と山稜目指して降りてゆく太陽を追いかけ

国道439号線を西南へと走り続ける。

 

       青い空と白い雲に励まされ、さらに遠回り。

 

軽い昼食(野草天ぷらそば)のため、寂しくなった小腹を

持参したミレービスケットとコンビニおにぎりなどで満たしつつ

中津渓谷前から四万十川源流の北を抜け

天狗高原」の表示を合図に、くねくね道を登り始める。

それにしても、道幅がほぼ一車線分しかない悪路だ。

※後で知ったが、もう少し先にバスでも楽に登れる片側一車線の48号線があった。

 頑なに「距離」を最優先するグーグルナビに、いつまでてこずっているのか。

 それとも、こちらの設定がヘタクソなのか。

幸い対向車がなかったので、バック&幅寄せの必要はなかったけど

そりゃそうだ。

こんなストイックな旧道を使う奴は、スジガネ入りの"悪路マニア"だけだろう。

 

かれこれ30分近く、ここはどこの細道じゃ♪ と口ずさみたくなる

くねくねの隘路をじわじわ登り続け

やっと広い道に出た!(実はこちらが正規ルートの48号線)と思ったら

すぐに天狗高原へと連なる稜線。

目的地「星ふるテラス」の数百メートル手前だった。

やれやれ・・やっと着いた。

暖かい陽射しと冷たい風の迎えられ、広い駐車場の片隅に車を停める。

 

       どうにか天狗高原に到着。風は寒いけど眺めは最高!

      星ふるヴィレッジTENGU。実は隠れた人気ホテル!?

 

有り難いことに、時刻は午後四時前。

いくぶん赤みを増したとはいえ、抜けるような青空が一杯に広がっていた。

まずは、360度の絶景を楽しみ・・・

寒風に背中を丸めて、星ふるヴィレッジTENGUの中へと避難すると

ーーこれが予想を遥かに超える建物だった。

昼間は付属のプラネタリウムで星空や周囲の自然を鑑賞でき

夜ともなれば、実際の星々を思う存分に楽しめる宿泊施設へと変身。

(ガラス張りの天井から星空を鑑賞できるメゾネットまであった)

 

        なんと毎晩、無料の「星空観賞会」まで開催している。           

 

しかも、受付でパンフを貰ってチェックしたら

一泊二食付きで1万1千円から宿泊できるではないか。

おまけに、今夜は満天の星空で間違いなし。

うわーーー、泊まりて~!!

たまらず、「今日、今からでも宿泊できますか?」と訊いてみたら

「もちろん可能ですが・・あいにく本日は満室となっておりまして」との答え。

う~~む、残念無念。

でも、冷静になって考えると

明日朝10時までに、高知市内のホテルをチェックアウトする必要が。

もしここに宿泊できたとしても、朝6時頃出発しないと間に合わないのだ。

結局、昨日の馬路温泉と同じく、"心のリベンジリスト"にきっちり書き込み

「次はここに泊まるぞ!」と、硬く誓うに留めたのだった。

 

      元天文部(高校)のプライド?にかけても、泊まりたい!

 

今夜ここに泊る人は、凄いラッキーだよなぁ・・

雲ひとつない夕空を見上げながら、星ふるヴィレッジを後に。

と、そこへ一台の大型観光バスが滑りこんできた。

・・ああ、この人たちが"幸運な宿泊客の皆さん"なのか。

悔し紛れにオメデトサンと呟き

車に戻って周囲のカルスト台地をひとめぐり。

斜めの陽光を浴び、イースター島の巨石モニュメントを思わせる

白亜の岩々が作る奇観を、じっくり楽しむ。

 

       カルスト台地。白っぽい粒々はぜんぶ露出した石灰岩

        バルセロナ近郊のモンセラート修道院を思い出す。

          人工物だったり、生き物のようにも思えてくる。

      頑張って走ってくれたレンタカー(相方)にも、記念の一枚。
   

あんまり気持ちいいものだから

もうちょっと、もうちょっと‥‥なんて粘っているうち。

いつの間にか太陽は、西の山稜に重なりかけていた。

やばい。せめて暗くなる前に山を降りないと。

あわてて鑑賞&撮影を切り上げ、車内で待つ相方に謝罪つつ、今度こそ出発。

刻々と赤味を増し、暗くなっていく山道を安全速度で駆け下りる。

 

んで、真っ直ぐ高知市内を目指したのか、と思いきや。

またまた、せっかくここまで来たのだからと、またまた進路変更。

東ではなく南西にある梼原町へと遠回りを決行し

隈研吾さんが建てた「まちの駅ゆすはら」に立ち寄った。

 

       まちの駅ゆすはら。木造りの壁がいかにも隈っぽい。

           店内には、地元の名産品がいっぱい。

      見上げれば、"木のサグラダファミリア"と呼びたくなる柱構造が

 

残念ながら、到着したときは真っ暗(当たり前だ)で

まともに見れた"隈建築"は「まちの駅」だけだったけど

それだけでも十分に寄り道した甲斐はあった。

閉館間近の施設に入り、木の温もりが伝わる内部をめぐっては

ーーゆすはらにも泊まりにこないと、いかんぜよ!

などと、"にわか龍馬"を気取ってみたり。

 

結局、閉館する夜6時直前に、まちの駅ゆすはらを出発。

あとは、例によって街灯ひとつない国道197号線をひたすら東へ。

どうにかこうにか8時過ぎには、無事高知市内のホテルに帰り着いたのだった。

 

      最後の夜は、大通り沿いの格安居酒屋で。これが大失敗。

       突き出しの時点で、嫌な予感が漂っていたんだよな~

 

その夜、ネットで見つけた格安居酒屋で軽く飲み食いするも

残念なことに、期待に反してガッカリな店だった。

焼鳥や刺身など普通の料理はまだ",それなり"なのだが

店の人に勧められた特別料理「マグロのカマ焼きセット」が最悪。

口に入れた途端、長期間の冷凍が明らかな、えぐみと生臭さがもわっと立ち上がり

大抵の料理は勿体ないから食べ切る相方ともども、半分近く残してしまった。

たいして食べていないのに、お値段も初日の夜より高かったし・・

 

        さらば葉牡丹。もう会うことはないだろう。

 

初日の夜がメチヤクチャ安旨だったので

どこか「高知の居酒屋は全部オススメ!」と油断していたようだ。

せめて〈立地が良い店⇒観光客向け⇒当たり外れが大きい〉って常識ぐらいは

頭の片隅に留めておかないと。

 

どうせ満席で入れないと諦めず、初日の店を再訪するべきだったな。

てなわけで、ここでもまた"リベンジの種"を撒くハメに。

馬路温泉に一泊。天狗高原に一泊。梼原町に一泊。そして居酒屋リベンジ。

早くも、次回の高知旅行は〈てんこ盛り〉で決定だっ!!

 

ではでは、またね。