五色石、野草天ぷら、そして青空  高知ふたり旅 2022.11.29-12.2 3日目① 高知市内⇒波川公園⇒水の駅あいの里

2022年12月1日(木)高知市内⇒波川公園⇒水の駅あいの里

  変化に富んだ仁淀川の「五色石」。今回の旅では嬉々として採取しまくった。

 

昨日のモーニングが予想以上だったので

この日も徒歩圏で高評価の喫茶店をチェック。

なるべく早く出発したい事情もあり

朝8時オープンの店を選んで歩いていった。

ところが・・

開店時間になっても店は閉まったまま。

数分後、慌てた様子で店の人(ご夫婦?)が車で来店。

謝罪しつつすぐに招き入れ、急いで朝食を用意してくれた。

確かに店の雰囲気は悪くない。

店の人は親切だったし、窓も大きく明るい店内も居心地良かった。

しかし、トースト&コーヒー+αの味は、いまひとつ。

特にコーヒーは、昨朝が美味しすぎたせいか

アメリカンと呼ぶのも哀しい、風味ゼロの"残念ブレンド"。

 

       残念ながら、"また食べたい"と思える味ではなかったよ。

 

うーーーーん。

いくら評価(5点満点のポイント)が高かろうと

口コミ総数が少ない(たとえば一桁)の店は

あまり信用しないほうがいいのかな。

ちなみにこの朝ガッカリした店の評価は「4.5」と高かったものの

肝心の口コミ総数は、わずか「6」。

これじゃ、身内か関係者のPRばかりと勘繰られても仕方ない。

★本日の教訓① 

 Googleの店評価はポイントだけでなく「口コミ数」も重視したい。

 コメントする人が多いってことは、それだけ"客の心を動かした"のだから。

 

相方も同じ感想を抱いたようだ。

なんか、イマイチだったね。

明日はまた、昨日行ったお店にしよう。

などと感想戦を交わしつつ、とぼとぼホテルへと戻っていく。

 

気を取り直し、朝8時半過ぎに車で出発。

この日は、仁淀川に沿って遡っていき、途中で支流の安居川へ分岐。

「仁淀ブルー」で知られる安居渓谷の清流を存分に体験しようというのが

メインイベントだった。

・・しかしながら肝心の天気予報は、終日「曇」。

待望の「仁淀ブルー」も、お日様抜きでは美しさ5割引きを覚悟せざるを得ない。

どうか目的地に行くまでに顔を出してくれ、ミスター・サン!

身勝手な願いを唱えつつ

まずは仁淀川河口にから10キロほど遡った、波川公園へ。

 

     毎年「国際水切り大会」が開催されるという、波切公園。

      白っぽく見えるけど、足元の河原はぜ~んぶ「五色石」。

 

清流・仁淀川のイメージに反し、波川公園は、幹線道路の真下に位置していた。

それでも駐車スペースに車を停め、無人の河原に下りてみれば

目の前には、透き通った仁淀川の流れと、見渡す限りの"五色石ヶ原"。

確かに白・黒・灰色・青緑・緑・茶色などなど、多彩な石ころだらけだ。

あいかわらず頭上には厚い雲が広がっていたものの

気分はすっかり〈五色石ハンター〉に。

たちまち、五色どころか八変化は確実にある小石を、10個ほど拾い集めていた。

ーーよーし、これで本日最初のクエスト『五色石採取』は無事完了!

 

橋のたもとにある「水辺の駅」はチラリ覗くだけで(売店しかなかった)

いよいよここから、仁淀川を遡上するドライブが始まった。

途中、ガイドブックに出ていた「土佐和紙工芸村」に立ち寄るも

あてにしていた軽い昼食がないことを知り

ホテルを兼ねたおシャレな施設の売店を眺めるだけで、パスすることに。

ミョウガがひしめくミョウガ色?の手拭いがひと目で気に入り、買ってしまう)

すぐ車に戻り、名古屋沈下橋を車窓に眺めつつ訴状を続け

沈下橋は前回の四万十川巡りで何度も立ち寄ったので、特に感動せず)

ほんの数キロ先にある「水辺の駅・あいの里仁淀川」という観光施設に到着する。

 

     水辺の駅・あいの里仁淀川。「食堂」の二文字に大喜び。

    ミニうな丼にも心が揺れたけど、やっぱここは「野草天ぷらそば」だ!

 

正面入り口の上部に、「食堂・直販」の文字がデカデカとあった。

軽いモーニングセットしか口にしてない我らには、何より有難い情報だった。

さっそく手作り感満載な店内に入り、食堂カウンターへと直行。

目に飛び込んできたのは、『野草天ぷらそば』の七文字。

地元で採れた野草を、日替わりでチョイスし天ぷらにしてくれるという。

相方共々、迷わず注文した。

 

   ちなみに今日の野草は、ヨモギドクダミ、クコ、ミツバ、イチョウetc.

    仁淀川を眺める特等席をゲット。(冒頭の「五色石」もここにあった)      

 

早くも時刻は13時を回っていた。

お腹はペコペコで、店内もガラガラ。

ちゃっかり、仁淀川を一望できるカウンター席に腰掛け

お茶をいただきながら、天ぷらそばの登場を待つ。

 

       高い天井に、手作りのこいのぼり?たちが踊る。

    地元の直販品もよりどりみどり、とても落ち着く場所だった。

 

それにしても、いい施設だ。

なにより、お上が押し付けた"コンセプト"が鼻を衝くオシャレスポットは

どうしてもくつろぐことができない。

こうした手作り感満載の"ちょいゆる"なお店が、なにより有難いのだ。

 

     野草天ぷらそば。揚げたての天ぷらと香り高いソバに舌鼓を打つ。

     仁淀川と五色石を眺めながら、のんびり食べていたら・・。

 

ぼーっと仁淀川を眺めながら

できたての野草天ぷらそばをハフハフいただく。

なんかもう、これだけでやって来た甲斐があったなぁ・・

などと、満たされた気分でいると

あろうことか雲が薄れ、ところどころ青空が見えてきたではないか。

・・やった! 今のうちに安居渓谷へ行こう!

 

   目の前いっぱいに広がる青空。これぞ千載一遇のチャンス!(大袈裟だなぁ)

 

あわてて車に戻り、カーナビで30分以上かかると通知された

仁淀ブルーの本拠地・安居渓谷に向かってひた走る。

その間にも、ますます青空は広がり、まばゆい陽光が降り注いできた。

どうか水晶淵に着く時まで、このピーカンが続きますように・・!

無神論者の神頼みーー果たして、通じるや否や。

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと頭でっかちな教訓を残し、