"安くて旨い街"発見!? 北見&帯広ふたり旅 2022.6.6-9 2日目(6)ハルニレの木🚗コンフォートホテル帯広

2022年6月7日(火)北見市内(ホテル)⇒道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠

900草原⇒釧路市湿原展望台⇒道の駅うらほろ⇒ハルニレの木⇒帯広市

 

               地元の客でにぎわう、激安!激ウマ!の炉端焼き店

 

車に戻り、川沿いの土手道をしばらく進むと

水門の先で、あっさり帯広に向かう国道38号と合流。

あれほど試行錯誤したのがウソのようなスムーズさだった。

これも「ハルニレの木」の御加護?

いや、単に"裏口から"アプローチしたから、迷いかけただけだろう。

 

ともあれ、気分は最高。

うかれポンチのまま帯広市内に入り、駅近くのコンフォートホテル帯広に到着する。

今回の旅では、このホテルに二連泊する予定だ。

理由は、とってもシンプル。

道東地域で宿泊地として選べるホテルのなか

ツインルームという条件を満たすうちで

最も追加料金が安い宿泊施設だったからに他ならない。

幸い、今回の旅では、ぜひ帯広周辺を訪れてみたかったので

まさに"渡りに船"といった巡り合わせではあった。

 

ともあれ、予定通り日没前の18時半前後にはチェックインも完了。

あとは、明日のために旨いものをしっかり食べるだけだ。

「計画倒れ」と言われながらも、事前にいろいろリサーチするのが性分なので

この夜もまた、食べログなどをチェックして

(比較的)安くて旨いと評判の店を、いくつかリストアップしておいた。

 

      ホテルの部屋は8階。駅を見下ろす眺めもなかなか。

 

最低限の支度だけ済ませて、帯広の繁華街へと繰り出す。

昨夜の北見市内と違い、行き交う人の数がとても多く感じる。

おかげで何本もの通りに連なる飲食店は、いずれもなかなか混雑ぶりだった。

さすがは道東一の大都市た゛。

しかも行き交う人の年齢層が、若い。

20歳前後の若者や、スーツ姿のビジネスマンの姿が目に付く。

 

そのせいもあったのだろうか・・・

「ここ!」と候補に挙げていた店は、どこも満席状態。

おまけに地元サラリーマンらしきスーツの背中がズラッとカウンターに並び

"旅行者"か割り込めそうなオーブンな雰囲気とは対極にあったのだ。

事前にリストアップしておいた3軒を回ったが、あえなく全滅。

うーん・・やっぱ、予約しておかないと難しいな~~

ぼやきつつ、どこか適当な店で手を打とうと"諦めモード"にシフトダウン。

代わって起動させたのが、混雑センサー。

ーー地元の人で賑わう(安くて旨そうな)店を探すことにしたのだ。

 

そうはいっても、そうそう簡単に、

〈安くて旨い〉という希望を叶えてくれそうな飲食店があるわけないよなぁ。

ため息交じりに、隣の相方にこぼしかけたそのとき。

目の前を店を指さして、相方が言った。

ねえ、こことか、いいんじゃない?

見ると、軒先に「赤ちょうちん」が灯る、明らかに大衆向けの居酒屋。

窓際の席では、焼き立ての魚にかぶりつく地元客の姿。

どうやら炉端焼きをメインに、道内で取れる様々な食材を扱っているようだ。

店内はかなり広さと奥行きがあるが、ほとんどのテーブルは埋まっている。

入口に掲げられた店名は「函館赤ちょうちん」。

「函館」という一点だけ気になったものの、他の条件は全てクリア。

 

ーーよし、ここに決めよう!

愛想のいい相方を前に押し出し、暖簾をくぐる。

二人ですけど、予約なしでも入れますか?

迎えに出た女性店員に声を掛けると、さっと店内を見渡し、小首をかしげる

ちょっとお待ちください。と言って、奥の方へと歩いていった。

ヤバイ。ここも満席だったか・・・

なかば諦めかけた次の瞬間、店員が戻って来て、言った。

カウンターの隅の並び席になりますけど、それでもいいですか?

いやいや、入れるならどこでもOK!

二人してコクコクと頷き、店内へ入る。

こちらです。

案内してもらった席は、言われた通り、長いカウンター席の端っこ。

それも、コの字型に折れ曲がった部分。

"残りものには福がある"を地でゆく、隠れ家的なポジションだった。

 

                     最後の2席は、"裏側感"漂う絶好のポジション。

              "炉端"を囲むカウンター席が、幾つも組まれていた・・のかな?

 

やたら居心地のいい特別席に並んで腰かけ、分厚いメニューを見ると・・

あるわあるわ、なんでも揃ってる。

おまけに、冗談みたいに安い。

なにせニシン、ホッケ、サンマといった魚の半身が

3~400円台で焼いてもらえるのだ。

・・何を食べたかなぁ。

確か、イカの一夜干しとニシンの炉端焼き。

十勝ポテトに明太子を載せて焼いた、ピザ風の料理。

その他にも、野菜料理とか焼き鳥とか3品ほど注文したし

もちろん、チューハイや焼酎なども合わせて3杯は飲んだはずだった。

料理は、どれもカウンターに立つ(横向きだけど)オヤジさんが

タイミングを見計らって目の前で焼いてくれる、"できたてほやほや"ばかり。

 

んで、お腹いっぱい、これ以上入らない。

と、二人とも大満足で出口近くのレジカウンターに足を運び

告げられた料金は――なんと、4000円ポッキリ。

何かの間違いじゃないのかしら? 

そうつぶやく相方の目が、キラキラ光っていた。

 

    店先に貼ってあった案内図。昭和四十九年創業――俺より若いぜ。

 

帯広の相場が、めちゃくちゃ安いのか?

それとも、たまたま入った店が特別に格安だったのか?

果たして残る1泊で、この謎を解き明かすことができるだろうか・・

 

   JR帯広駅。電車の本数が少ないから? 九時過ぎでも、ほとんど人影なし。

 

ではでは、またね。