花より静寂。ほぼ無人の戦場ヶ原は"宝物"だ。 奥日光&湯西川ふたり旅 2022.5.9-11 2日目② 戦場ヶ原散策~湯滝~湯ノ湖畔

2022年5月10日(火) 

日光湯元🚌赤沼👟戦場ヶ原👟赤沼🚌光徳入口👟戦場ヶ原~湯滝~湯ノ湖畔

 

     (相方以外)無人の木道が延々と続く。戦場ヶ原"独り占め"だ!

 

時刻表通りに運航しないのが、バス便の習い。

このときも、定刻の7~8分遅れで、やってきた湯元温泉行きに乗り込み

2つ先の「光徳入口」で下車する。

赤沼の停留所で待っていた一人旅らしき女性客も、我々と一緒にバスを降り

小田代橋へと続く遊歩道に足を踏み入れていった。

おそらく彼女も「通行止め」に遭遇し、ルート変更を迫られたのだろう。

それにしても、ハイキングにしては軽装だなあ・・などと

どーでもいいことを思い巡らせていると

周囲に草原が広がったあたりで、はっと足を止め、

肩に下げたバックから望遠レンズつきのデジカメを取り出した。

彼女もまた、バードウォッチャーの一人だったのだ。

ほんと、この時期は一般の観光客よりもバードウォッチャーの方が多いみたい。

・・そのおかげで、こちらも野鳥が撮影できたんだけどね。

 

            逆川橋から再び戦場ヶ原へGO!

      女性バードウォッチャーの鋭い目が、野鳥を発見!

    ちゃっかり便乗して、撮影に成功。こいつは・・・ヨシキリか!?

 

それにしても、今回の戦場ヶ原では、

若い女性バードウォッチャー(単独行動)の姿が、やたらと目についた。

ひょっとして「密かなブーム」ってヤツなのだろうか。

あと40年早ければ"野鳥好き"同士で、お友達になれたかもしれないのに。

ちょっと残念な気分だったり。

 

それはともかく。

光徳入口から小田代橋へと向かう木道には、我々三人以外ほとんど人影がなく

見渡す限り広がる戦場ヶ原の美しさに、圧倒されてしまった。

確かに、高山植物を楽しむには時期的に早すぎたものの

オフシーズンだったおかげで、木道の上は限りなく無人に近い状態。

順番待ちどころか、他の観光客とも滅多に会わなかったのが、なによりも嬉しかった。

もしハイシーズンに来ていたら、イライラカリカリの連続だったに違いない。

 

   唯一すれ違った小学生の団体。「こんにちわ」を繰り返すのがメンドイ。

          ほんの数分で、元の静寂が戻ってくる。

    360度、風のそよぎと鳥のさえずりのみ。まさに別天地。

 

結局、30分近い戦場ヶ原横断の間、すれ違った団体客は小学生のグループのみ。

それだけでも、いちいち交わす挨拶を煩わしく感じてしまったのだから

とことん団体行動に向いてないのだろう。

 

ともあれ木々の間に入って、湯川を渡ったところで

通行止めだった自然研究路の反対側に到着。

迂回路づたいに小滝へ、さらに日光三大滝のひとつ「湯滝」まで足を延ばす。

 

       湯川との合流ポイント。この先は、普通の山道歩きとなる。

           小滝。その名の通り、こぢんまり。

           それにつけても、新緑がまぶしい。

                早咲きの花も発見。

 

戦場ヶ原とは打って変わって、高い木々が生い茂る森の中を歩くこと30~40分。

軽い登り坂を上がったところにある金網ゲート(扉?)をくぐると

突然、目の前に大勢の観光客の姿が。

そこは、湯滝の展望台へと続く道の途中だった。

右手の駐車スペースには、観光バスと自家用車が行ったり来たり。

ほぼ無人の戦場ヶ原を歩いて来た身には

いきなりド田舎から大都会に出てしまったような気分だ。

 

     湯滝の展望台へ。今見返すと、さほどの混雑じゃなかった。

 

ただ、売店や休憩スペースが用意されており

軽食が摂れるようになっていたのは、有難かった。

気が付けば、時刻はすでに12時半。

そろそろ何か腹に入れたいな~、と思っていたからである。

なので、湯滝見学は後回し。

売店でおこわセットを注文し、屋外のテーブル席でいただくことに。

 

     展望台のバードウォッチャー軍団。こちらは「滝より野鳥」。

    負けじとレンズを向けるが・・動きが速すぎて、お尻しか撮れず。

 

その後、咲残っていた桜をフレームに入れたりなど

様々な角度から、雄大な湯滝の景観を楽しんだ。

いっぽう展望台では、湯滝とは反対側の木立に望遠レンズを向ける人々の姿が。

言わずと知れた、バードウォッチャーの方々。

木々の梢と展望台の高さがほぼ同じため、野鳥の撮影にうってつけらしい。

この時期の奥日光は、まさにバードウォッチャー天国だったのだ。

 

             流れの上から、湯滝を見下ろす。

 

さて、ぼやぼやしてるとどんどん遅くなってしまう。

湯滝を左に何度も切り返す急な階段を登り詰め、湯ノ湖の南端へ到着。

そこから時計回りに、ぐるっと湖畔を半周していく。

期待していたシャクナゲの花は、まだ咲いていなかったものの

これまた喧噪とは無縁の静かな散歩を堪能する。

(実際には、対岸を走る宣伝カーがとある政党の名前を連呼してたが)

それでも、木漏れ日に輝く新緑の木々や、湖面に集う水鳥の姿など

目を楽しませてくれる情景に、いくつも出逢うことができた。

 

            湯ノ湖畔の遊歩道も静かでのんびり

            一見、タラの芽っぽい風貌。

          幸せな気分になれる、木漏れ日の斜面。

        キンクロハジロっぽい水鳥カップルもプカプカ。

 

いずれにせよ、湖畔の散策はあっという間に終了。

女性バードウォッチャーが野鳥を探していたキャンプ場付近を通り

午後1時半には、車を停めた温泉旅館前に戻ることができた。

さあ、あとは今夜の宿まで一直線だ!

・・・というには、ちょっとばかし距離がある。

伝えておいた15時チェックインには、間に合いそうにない。

まずは遅れることを、宿に電話しなければ。

 

     1時間以上押してしまったけれど、無事旅館前まで戻ってこれた。    

 

ではでは、またね。