2022年3月28日(月) お昼過ぎ 恩田川(町田市成瀬)
今年も、桜の季節がやってきた
いつ終わるとも知れぬ惨劇が、一カ月以上に渡って続き
路上に放置された侵略軍の遺体が異臭を放つさなか。
それでも世界は、何事もなかったように春を迎え
東の島国に、桜の季節がやってきた。
途絶えることのないチリチリした焦燥感を
ぼんのくぼのあたりに感じながらも
何回、何十回繰り返そうと、決して飽きることのない櫻花を
雲が広がる前に、眺めに出かけた。
昼前なので、遠出は厳しい。
車で30分かからない、恩田川沿いの桜を目指した。
子どもの国の手前を過ぎ、町田市内に入るとまもなく
川沿いに淡いピンクの靄がかかり
月曜だというのに、少なからぬ人が散策していた。
ネット情報に乗っかり
川沿いにある町田市立総合体育館の駐車場に車を入れる。
建物の外に出ると、そこはもう"桜の園"だ。
橋の上から最初の一枚。右手に体育館の建物。
開花状況は、7分咲きあたりか。
前述したように、かなりの人が行き交っていたが
桜並木沿いの遊歩道は、とても開放的でゆったりしていた。
花見客目当ての店や屋台が並ぶ目黒川沿いとは異なり
客引き・はしゃぎ声・音楽などの騒音と無縁で
ただ桜の花を眺めながら、好きなペースで歩いていけるのが、とても嬉しい。
青空に「地震雲」のような、太い一筋が伸びる。
暖かな陽気に水鳥たちもリラックス。こちらは給水中のカモ。
残念ながら胸いっぱい息を吸い
あの控えめな香りを楽しむことはできなかったけれど
白に近いピンクの色どりに包まれると
なぜだか無条件に特別な感慨が沸き上がってくる。
青空と桜。何度見ても、最高の取り合わせ。
久しぶりにコサギに会えた。後頭部の"飾り羽"がチャームポイント!
"桜のトンネル"の下を歩ける右岸の方が、やはり気持ちいい。
残虐な犯罪と悲惨な事故が、性懲りもなく繰り返されようとも
いつ終わるとも知れぬウィルスとの戦いに、溜め息をこぼそうとも
タガの外れた誰かの手によって、人々の熱い血が大地にぶちまけられようとも。
なにも変わることなく季節は巡り、桜は咲いて、散ってゆく。
すべての人が生を享け、等しくこの世を去るように。
ガラにもなく、説教臭い文句をならべてしまった。
これも、"桜のしわざ"ってことにさせとくれ。
ではでは、またね。