「プーチン病気説」に縋りたい気持ちも分かるけど・・ 本日の”なんだかなぁ”

案の定、昨日はワクチン接種の副反応が出て

ほとんど何もやる気になれなかった。

よく耳にする「発熱」は、それほどでもなかったが

重度の倦怠感のため、"読書ときどき寝落ち"で過ごすのがせいいっぱい。

楽しみだったガツ子(初孫娘)のとご対面も、お預けとなった。

 

そんなこんなで、モーローとした1日が明けても

現在最大の懸念である「ウクライナ危機」に関しては

残念ながら〈相変わらず〉としか言いようのない膠着状態が続いている。

国連あたりが懸命に反対の声を上げているが

文字通り「蛙の面に小便」程度のダメージしか与えられないだろう。

これまでだって、平然とクリミア半島を併合し

異を唱える人々を次から次へと暗殺(毒殺)してきた元KGB長官には

痛くもかゆくもない「正義の鉄槌」だ。

 

でもって、この数日、声高?に囁かれるになってきたのが

プーチン病気説」である。

具体的な病名としてパーキンソン病が最も疑われているようだが

それが示すメッセージは、どれも一緒。

プーチン精神疾患系の病に冒されており、そのせいで"正常な判断"が出来ない」

・・という解釈だ。

よりストレートに言い直すと・・

「ビョーキで頭のネジが飛んでいるから、あんな非人間的な暴挙ができたのだ」

あるいは「精神異常とでも考えなれば、到底理解できない行動だ」・・ってあたりか。

 

だが、この〈病気説〉の背後には

人間の良心を信じる方々の"言い訳"が、チラチラ透けて見える。

たとえば--

正気を疑う命令を発したのも、ある意味"仕方ない"と言えるだろう。

だって、"ビョーキ"なのだから。

と、本人より「病気」の方を真犯人へと仕立て上げる、情報操作だったり。

さらには

プーチンだって病気に冒されなければ、もっと人間的?な判断をしていたはずだ。

われわれ人類がそこまで愚か者であるはずがない!

 

そう。〈人間の理性〉に対する"願望"を、ある種の"信仰"へとすり替え

「人間=善なる存在」なる思い込みを、絶対不変の真理に祀り上げているのだ。

 

なんかさ。

最近、「誰でもいいから殺したかった」的な

無差別大量殺人や無差別無理心中(自殺)などの事件が起きると

決まって〈加害者は精神を病んでいた可能性がある〉との声が上がるよね。

いや最近でもない。昔からか。

"非人間的"と糾弾される事件や犯罪が発覚するたび、同じ主張が繰り返されるのは。

ただ、年を追うごとに「異常犯罪=精神疾患」の図式が

ますます前面に押し出されるようになったことは、間違いない。

 

もろろん、その中には、

明らかな疾患や障害の持ち主も、少なからず含まれていることだろう。

だから全部が全部"こじつけだ!"、とまでは言わない。

けれど、事件・犯罪の報道を追うたびに

〈異常行動⇒病気〉というベクトルが、どこからともなく湧き上がる。

でもって、「こいつは病気だ」と宣告することで

《それ以外の正常な人間=一般庶民》に「あなたは違うから大丈夫だよ」と

ある意味(免罪符)をばらまいているんじゃないだろうか。

 

なんでもかんでも「病気=異常」という名札を付け

すべての原因を〈病気〉に押し付けることで

それ以上"考えること"を停止しているようにしか、思えないんだよね。

 

ある程度の年月を生きていれば、誰だって思い知るはずだけど

人間は、必ずしも常に「理性的」でも「道徳的」でもない。

ときには、なんでこんなバカなことを・・!

と、周囲を呆れさせる暴挙を、やらかしてしまう。

ただ、われわれのような一般人の場合

幸いにも、"世界を動かす"ほどの力を持っていないだけの話だ。

 

だから、たとえプーチンパーキンソン病を患っていたとしても

それを「ウクライナ侵攻」の言い訳にするのは、絶対やめてほしい。

 

くどいだろうけけど、もう一度。

--なんでもかんでも「病気」で片づけるな!!

 

じつは、いまこれを書いている間にも

近所のアホが得意げにバイクを吹かすエンジンの轟音が

部屋の二重窓を乗り越えて鼓膜を震わせている。

でもって、うたたは、心の中で

「うるっっっせえな・・単独事故って死ねばいいのに!」と毒づいている。

そんなもんだよ。人間って。

 

ではでは、またね。