2021年10月7日(木) 京都市内⇒横浜
喫茶Cizool(キズール)のキッチンまわり。お洒落だけど、味もよし!
朝8時過ぎ、起床。
備え付けのポットで淹れたお茶を飲みながら、のんびり荷造り。
9時前にロビーに降りて、チェックアウトを済ませ
小型スーツケースだけを預けて、ホテルの外へ。
普段より動き始めが遅かったのは
朝食を摂ろうと決めた喫茶店が、9時スタートだったせいだ。
通勤時間を過ぎ、なんとなくのんびりムードが漂う京都の街路を
南西方向に、八条から九条へと下りてゆく。
歩くこと10分少々。
本日最初の「めし処」があった。
おしゃれであか抜けたカフェ、喫茶Cizool(キズール)。
この日は、京都旅のラスト・デイ。
16時発ののぞみ号に乗って、横浜に戻ることは決まっていた。
残された時間は、正味半日しかないので
「午前中は東寺を拝観」「残りは昼食と甘味を楽しもう」と
ごく大雑把な予定を固めていた。
とはいえ、どこかで朝食を入れないと、お腹がもたない。
(ホテルは朝食なし。というかホテルで食べるのはもったいなかった)
そこで昨夜、スマホでマップ検索してみたところ
ちょうど東寺に向かう途中に、評価の高い喫茶店を発見。
それが、上記の喫茶Cizool(キズール)だった。
喫茶店・・というより、洋菓子屋さんっぽいかな。
「こだわり」という言葉は下品だと思う。できれば、使ってほしくない。
少しだけ通りから引っ込んだ位置に、ガラス張りの正面入り口が。
だいたい「評価の高い低い」は、若い人が判定するから
えてして、こうしたシャレた外観だったりする。
食事の方も「当たり」でありますように・・
心の中で祈って、明るい店内へ。
カウンター席のほかに、2つだけあるテーブル席の一方に座り
サンドイッチのモーニングセットを注文する。
カウンターには、若い男性(30代?)の店主が一人。
常連らしき地元客と世間話をしながら、丁寧に作ってくれた。
簡素で落ち着いた店内。京都のカフェは、どこも長居したくなる。
ここにデザートのスイーツが加わる。なかなかのボリュームだ。
当然のように、おいしい。
去年今年と、合わせて4、5件の店でモーニングセットをいただいたが
すべてに共通しているのは、卵・パン・コーヒーが旨いという点だ。
ここでも、ふわふわの卵と食べ応えのあるパンに大満足。
ネットの評判通り、コーヒーの味もピカイチだった。
相方ともども、デザートまで綺麗に平らげ
京都のモーニングは外れがないな。と改めて実感する。
海外はもちろん、国内旅行に行くときも
宿泊料に朝食が含まれている場合は
つい「食べなきゃ損」とばかり、脊髄反射的にいただいてしまう。
けれども、これまで数百回に達する〈ホテル朝食〉を食べてきたにも関わらず
後になって、"あそこの朝食は旨かったな~"などと回想した経験は、ほぼ皆無だった。
いっぽう、航空券だけを購入し、1歳直前の長女を背負った相方と共にさまよった
スペイン~フランス~イギリスの〈でたとこ勝負旅〉で
ホテルの向かいのさびれたカフェで
甘ったるいパンとカフェオレだけの朝ごはんを腹に流し込んだ記憶は
あれから三十数年たった今でも、脳の片隅にしっかり刻み込まれている。
やっぱ旅先の朝メシは、地元の店で摂らなきゃ損だよ。
なんて、したり顔で旅の先輩風を吹かす、舌の根も乾かぬうちに――
来月予約した石垣島の旅では、滞在ホテルの「朝食付き」に目を輝かせるのだ。
・・もちろん、食べてみてイマイチだったらパスするけどね。
おやおや。
またもや万人に嫌われる自慢話に熱中し
「本日のメイン」のはずだった東寺に辿り着く前に、ガソリンが尽きてしまった。
『東寺 二〇二一年秋季特別公開』のなんやかんやは次回・・ってことで。
ではでは、またね。
道の向こうに、東寺の五重の塔が見えてきた。