"お高い"ポルトに背を向けて・・ ポルトガルふたり旅 2016.6.7-13 4日目(その1) ポルト⇒コインブラ⇒リスボン

すっかりご無沙汰していたポルトガル旅行(2016年)の続き。

 

2016年6月10日(金) ポルトコインブラリスボン

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        ドン・ルイス1世橋からポルト旧市街を臨む

 

静かで快適な睡眠をとり、朝8時前に起床。

庭を渡って本館(城)の2階へ。

重厚な絨毯が敷き詰められシャンデリアが下がるシックな広間で

年配の宿泊客に混じって、優雅に朝食をいただく。

日本人はおろか、アジア系の客はゼロ。

みなさんリゾート感覚で滞在してるようで、なにごともスローテンポ。

少々場違いな気分とともに、豪華で美味しい朝食をいただく。

エスプレッソも飲み放題(カートリッジ式のエスプレッソマシンに感激)と

至れり尽くせりのサービスぶりだったが、やや肩ひじ張った雰囲気に、気疲れする。

根っからのB級志向なのだなと、痛感させられた。

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           シャンデリアはゴージャスだけど・・

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              高級すぎて、落ち着かない

 

※「古城ホテル」の名前に釣られて予約したものの

 泊まれた部屋は庭園内にある別の建物。

 結局、朝食時以外は城(本館)に入ることができず

 期待した〈古城体験〉はできなかった。

 無理に泊まらなくてもよかったか・・と、今更ながら反省したり。

 

午前9時半、チェックアウト。

荷物を転がし、地下鉄に乗って、ポルト中心街・ドウロ川対岸の駅まで。

地上に出て橋を渡ると、美しい川と旧市街の眺めがいっぱいに広がる。

昨日の夕方も来た場所だけど、天気が良いぶん、気分は最高。

それにしてもこの橋(ドン・ルイス1世橋)

隔てる柵もなく、走る電車のすぐそばを歩けるなんて。

安全第一の日本では考えられない、プチスリルが味わえる。

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             鉄橋&川沿いの家々

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           どこを向いても「絵葉書カット」

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           こんなところで暮らしてみたい

 

赤い屋根&タイル張りの家々

青空の下を行き交う船や、飛び交うカモメ。

橋の上を行ったり来たりしながら、たっぷり堪能したあとは

近くにある路面電車の停留所へ。

ちょうど一台が出発しようとしていたので

急いで駆け寄り、昨日購入した24時間乗り放題カードを差し出したのだが

乗り口にいた車掌に、両手でパッテン・マークをされてしまった。

路面電車は別料金とのことで、がっかり。

いったいどこが〈24時間乗り放題〉なんだか。

そういえばガイド本に書いてあったな。

確かにリスボンに比べると、ポルトの〈乗り放題〉は有難味が薄かった。

 

実は、この日は休日[ポルトガルの日]。

ろくにお店も開いてないらしく

昼過ぎまでポルトでのんびりしようかと思っていたのだが

この"路面電車ショック"にむくれた我ら。

急遽予定を変更し、早めに移動しようとバスターミナルへと直行。

一番早く出るバスを予約し、10時過ぎにはポルトから一路南へと出発した。

目指すは、ヨーロッパ有数の大学都市・コインブラ

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       でかいガレージみたいなポルト・バスターミナル

 

しかし、ここでもちょっとアテが外れる。

車窓風景を堪能しつつ、のんびり気分のローカルバス旅を期待していたのに

高速道路の上をひたすら走り、右も左もコンクリート壁ぱかり。

う~~ん、これならまだ列車の方がよかったな・・

ただ、かなりスピードを出していた分

11時にはコインブラのバスターミナルに到着する。

速いのが取り得、と言っておこう。

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    意地で撮ったバス車窓風景。・・これはこれで、ゴッホっぽい?

 

町の中心部からちょっと離れた川沿いにあるバスターミナルから

スーツケースを転がすこと10分ばかり。

鉄道のコインブラ駅に荷物を預け、リスボン行きの列車時刻を確認してから

小高い丘の上にそびえるコインブラ旧大学を目指す!

 

・・いや。その前に、腹ごしらえだった。

駅近くにある、「家族で切り盛りする下町食堂」(「地球の歩き方」より〉

カーザ・シェレンセを探して歩く。

路地のなかほどにある小さな入り口を入ると

思ったより奥行きがある店内に、ほぼ満員のお客さんが。

まるごと台所のような雑然とした雰囲気だったが

これぐらいラフなほうが、むしろリラックスできる。

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           雑然としてるけど、心地よい店内

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           〆のエスプレッソ。変わらぬ旨さ。

折よく空いたテーブルに座り、ろくに英語も通じない店の人に

身振り手ぶりで、ランチ定食(たぶん)を注文。

味のほうは・・・良くも悪くもポルトガル風。

だけど店の雰囲気はとてもよく、味覚以上に雰囲気を楽しめた。

 

ともあれ、腹は満たされた。

さあ、坂を上って世界遺産コインブラ旧大学へ!

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          コインブラ旧大学。色替わりの屋根タイル。

ではでは、またね。