菅首相の"御庭番モード"atG7&うやむやオリンピック 本日の"なんだかなぁ"

「世界をリードする7カ国が一堂に会するG7サミットは

各国首脳の顔合わせでも、懇談会でもない。

年に1度しか開催されない

各国のプライドをかけた"ガチンコ勝負"の場である。

・・・だというのに、なんなのだ。この存在感の希薄さは。

 

なによりも――これは首相就任当初から危惧していた—―

並び立った時の、大人と子供のような圧倒的な体格差に、目を覆わずにいられない。

一国を率いるリーダーとして、いかに"外見"が重要かという模範的事例を

これでもかと見せつけられてしまった。

 

集合写真を撮ったら"こうなること"ぐらい、小学生にでも分かっていたはずだ。

ならばなぜ、必死に知恵を絞って体格差をカバーする工夫をひねり出し

命がけで存在感をアピールしようとしないのか。

むろん、初参加ゆえに存在感を示すのが容易でなかったことは、想像できる。

でも、だからといって、最初から集団に埋没する地味地味スーツで

わざわざ小さく見える後列に引っこみ

あたかも身を隠してVIPの命を守る"御庭番"のごとく、存在感を消し去っている。

ーーこれで、何かプラスになることがあるのなら、ぜひ教えていただきたい。

 

どうせ「顔見せ」や「懇談会」のつもりで参加してるんでしょ?

ならば、なぜ、〈新人ならではの強み〉を活かしたアピールを試みないのか?

たとえば――いっそこと、紋付袴とか伝統的な和服姿で登場するとか。

多少体格が劣っていようと、和服姿であれば(背筋を伸ばし、きちんと着こなす)

あそこまで惨めな光景には陥らず、ある程度の"存在感"を示せたに違いない。

もちろん、〈暗黙のドレスコード〉は存在している。

実際に会談が行なわれる場面での和服着用は、非常識だと思われる。

ぞれでも、集合写真など「ハレの場」だったら

お色直し⇒気を利かせた〈枯れ専オヤジ風〉の着流し姿に大変身!!

みたいな"遊び"は、決して嫌いじゃないはずだよ。

特にイギリスやアメリカをはじめ

「ジョークこそ知性の証」という価値観を持つ国の人々にとっては。

 

ま、そこまでチャレンジングでなくても

ウイッグ、シークレットブーツ&肩パッドなどなど

あらゆる手段を駆使して〈盛る〉ことぐらい、当たり前だろ?

総理=日本人を代表するイメージアイコン、なんだから。

当然スタイリストやメイクアップアーティストを同行してるんだし

(してるよね?じゃなかったら、余りにもG7舐めてるよ)

自国の代表者が、集合写真で見劣りしないよう、全力で闘って欲しいものだ。

 

それと、これまた予想通りだったのが

印象に残るような発言を、ひとつもカマシてなかったこと。

いったいなんのために、わざわざイギリスまで飛んだんだろうね。

誰とも親しくないから距離を置かざるを得なかった?

初回だったから、様子見でいいだろう? 

顔を覚えてもらっだけで充分?

だから、これは、そんな"ゆる~い集まり"じゃないんだってば。

日本国として、今後何をするのかを「世界に発信する」晴れ舞台なんだよ。

 

ここで、アピールしないで、どこでアピールできるのか!

ぐらいの覚悟でアイデアを練り込み

短い発言時間でも充分なインパクトを与えられるように

狙いすましたタイミングで、ぷちかまそうよ。

 

たとえば、せっかく(使い道のなくなった)新型コロナワクチンを

台湾やベストムに無償提供し始めたんでしょ?

だったらそれを、「我が国の対アジア支援策」として

多少オーバー気味でいいから、今後の計画ともどもドーンと発表しちゃうとか。

※実際には発言してるかもしれないけど、ぜーんぜん"外"に出てこない。

 それは明らかに、アピール力不足。それも圧倒的な。

 国会での答弁同様、専門のライターとかボイストレーナーとかつけて

 この長い休会期間を利用して、徹底的にパワーアップしないと。

 総理なんだから、「口下手」「人見知り」じゃ済まないんだってぱ。

 

・・・え?

東京オリンピック開催に対する賛同は、参加国すべてから、いただいた。

 これは、胸を張れる〈成果〉と言えるはずだ」

 

いやいや、そんなの、ごく一部を除いて

各国が選手派遣を取りやめてないんだから、すでに「決定事項」だって。

日本国民に対する〈免罪符〉に過ぎない"言い訳"をふりかざして

「成果」だなんて、誤魔化しちゃいけないよ。

※今後イギリスあたりで感染爆発がおきたら、ドタキャンの可能性はあり。

 戦争が起きた時だって、オリンピックなんかできないのと一緒。

 

でもって、とうとうここにきて

政府(菅総理)はオリンピックの有客開催を口にし始めた。

まだまだ感染者数が減少していない現時点で緊急事態宣言を解除し

じわじわと"既成事実"を重ねていくことだろう。

考えてみれば、「無観客開催」は許されることではない。

だって、IOCのお偉方は、何があろうと試合場(貴賓席)で観戦するわけだし。

他に誰一人観客がいなかったら、その"特権"ぶりが目立ちまくる。

要するに〈目くらましとしての観客〉が、最低限は必要不可欠ってこと。

なんとわかりやすい力関係なんだろう。

どう見たって、日本国総理よりIOC役員のほうが「格上」だし。

 

ま、そんなこんなで

先進諸国とIOCにペコペコ頭を下げながら

よっぽどの事態が起きなけば、東京オリンピックは開幕する。

 

半年前から、ずっと「開催支持」を唱えてきたけど。

・・ここに来て、なんだか、ちょっと反対したくなってきたかも。

なるほど、こうして"ヘソ"は曲がり続けるのだな。

 

ではでは、またね。