メコンの旅人(自動車付き)
昨日のバンビエンと同じく
ホテルの宿泊費に朝食が含まれていたので
朝8時10分過ぎごろ、指定された入り口近くカフェに向かう。
シンプルな木のテーブルが並ぶ食事スペースで
朝の定食になっているチャーハンのセットをいただく。
店の雰囲気、客層ともども、完全に中華圏だった。
その後、部屋に戻ってベットに寝転び、ひと休み。
10時半過ぎ、フロントに荷物を預けて、チェックアウト。
ハノイ行きの飛行機は19時過ぎ出発なので、夕方ピックアウトの予定。
それまで、ルアンパバーン市内でのんびり過ごすつもりだった。
朝食が軽かったので、まずは腹ごしらえ。
メコン川沿いの通りをぶらぶら歩き、またまたワット・シェントーン方面へ。
ネットで高評価を得ていたヌードル専門店Xieng Thong Noodle Soupの前に到着。
お昼どきだったせいか、店は満席に近い状態。
しかもなぜか、客の九割以上が若い韓国人だった。
みんな同じガイドブックを手にしているところをみると
雑誌やテレビで紹介されたのだろう。
韓国では有名な店らしく、韓国語のメニューが一番大きな字で書いてある。
いずれにせよ、韓国で「ラオス(ルアンパバーン)観光」がブームになっているのは
間違いなさそうだった。
ちょうどテーブルが空いたので、すかさず着席。
人気だという麺類(カオ・ピヤック・センだったと思う)を注文する。
肝心の味は・・可も無し、不可もなし。
正直、なぜこんなに人気があるのか、わからなかった。
ただ看板娘的な若い女性店員(まだ10代)が
ラオス人らしからぬフレンドリーさ快活さで応対してくれたので
ひょっとしたら、人気の秘密はこのあたりにあるのかな・・と思っていたら
食後の会計時、その看板娘に、水増しした金額を請求された。
1本だけ注文していたジュースが2本になっていたのだ。(細かいなぁ)
そのことを指摘すると、ひと言も謝罪せず、口をとがらせてふて腐れて見せたから
見落としではなく、故意だったと考えざるを得ない。
妙にあか抜けた化粧や服装も含めて
ラオス初の"こすっからさ"を体験させてもらった。
早くも、悪い意味での〈観光地化〉が進んでいるようだった。
静かで穏やか。心の底からリラックスできるラオスの旅を満喫できるのも
あと数年なのかもしれない。
そうなる前に、また行けるといいんだけど・・。
小さなお堂に、なぜか行列が
三度目のワット・シェントーン散策を挟み(見学はせずベンチに座って休んだだけ)
ゆうべ露店に埋め尽くされていたシーサワンウォン通りを西へと突っ切り
町一番(たぶん)のスーパーマーケットに入る。
なにか手頃なお土産品が見つかるんじゃないかと思ったのだが
スーパーというよりデパートに近い品揃えで、がっかり。
やっぱりナイトマーケットでまとめ買いしとけばよかったね~
と、ラオスでのお土産探しは諦めることに。
まだ2時間以上余裕があったので
もっかいメコン川沿いのスリニャウォンサー通りを目指す。
メコン川を行き交う小船や、船着き場を眺めながら歩けるので
だらだら時間を潰すには、ここが一番だったのだ。
こんな感じの船着き場が何カ所も
大当たりだったSaffron Coffee
色々なコーヒーやスイーツを扱う人気のカフェSaffron Coffeeに入り
川に面して張り出したテラス席で、アイスカフェオレとケーキをいただく。
そよ風に吹かれながら、メコン川を眺めていると
あっというまに1時間以上が過ぎていた。
この気持ちよさ、癖になりそう。
冷たいカフェ&ケーキ。絶品。
テラス席からの眺め。飽きることがない。
おや・・もうすぐ17時だ。
ハノイ行き飛行機の出発予定時間は19時15分。
『出発2時間前までに空港でチェックインすること』。
と厳命されていたのに、空港までの所要時間は車でおよそ15分。
・・そろそろ急がないと、まずいかも。
ちょっとだけ足を速めて、ホテルに戻る。
その入り口近く、交差点を過ぎようとしていた空車のトゥクトゥクがいたので
手を上げて止まってもらい、空港までの料金を聞いてみる。
すると、「50000kipでOK」との返事。
チェックアウト時、ホテルで聞いた送迎料金が10000だったので
断然こっちに決定。
ホテルに戻って荷物をピックアップし
入り口前で待ってもらったトゥクトゥクに積み込み、空港へGO!
2~4人乗りのシート(カゴ)を、原付バイクで引っ張るスタイルがメイン。
だからスピードは、がんばっても50キロがせいぜい。
まあ、30~40キロぐらいが普通だ。
だけど、このポロいトゥクトゥクのドライブ
ちょうどいい感じで爽やかな風が吹き込んできて、めちゃくちゃ気持ちいい!
ドアと窓がきっちり閉まる高級タクシーに乗らなくて、ホント良かった。
結局、昼間のルアンパバーンで幸せな気分に浸れたのは
「メコン川沿いのコーヒータイム」と
「オンボロトゥクトゥクで空港までのドライブ」
以上2つで決まり。
低速トゥクトゥクだったが、無事17時30分前に空港へと到着。
はにかみながらも最後まで笑顔で接してくれた運転手さんに手を振り、空港ビルへ。
チェックイン・荷物預けなど手続きをスムーズにこなし
待ち時間で空港内の売店を覗いてみると、街なかと変わぬ値段だったので
残ったkipを使い切り、お菓子・小物などを購入する。
珍しく(この旅で初めてかもしれない)日本語が耳に入ったので
見ると、日本人らしき中高年数名の姿が。
■ベトナム航空VN930 ルアンパバーン1915⇒2015ハノイ
それにしても、ルアンパバーン滞在が1日減ってしまったのは
返す返すも残念無念。
この後、ハノイでの3泊ステイが〈大コケ〉しただけに
いきなり減便したベトナム航空が、恨めしや~・・な気分なのだった。
ではでは、またね。