プノンペンで途中下機!? ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 1日目(その1)

2018年11月27日(火) 成田⇒ホーチミンビエンチャンラオス

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           とにかく静かな首都・ビエンチャン

 

ラオスになにがあるんですか?』(村上春樹著)ではないが

このとき旅行先をラオスに決めた理由も

何かを「見たい」「やりたい」「食べたい」というような

具体的なものではまるでなかった。

5月はヨーロッパだったから、次は東南アジアあたりか。

とりあえず航空運賃をチェックしてみよう。

うーん・・そこそこ安いけど、台湾とかベトナムは何度も行ってるしなぁ

どうせだったら、初めてのところがいいんだけど。

・・おっ、ベトナム航空のルアンパバーン往復チケットが4万円台だ!

ラオスは初めてだし、一度行ってみるか。

安いだけあって、ちょっと乗り継ぎが厳しいが・・

でも、往路をホーチミンからビエンチャンに乗り継げば

その日のうちに入国できるし

復路はルアンパバーンからハノイに飛べば

ほとんどムダなく戻って来れそうだ。

 

んで、実際そのルートで問い合わせてみたら

1人当たり航空運賃の総額が6万少々で済むことが判ったので

迷わず決めてしまった、という次第

結局のところ、いつもどおり「安い航空券」と

「なるべく未訪問の国」という2大消極的理由で、ラオスに決定したのだった。

 

そんな、てきとー気持ちで訪ねたラオス

あんなにも大きな満足感を与えてくれるとは、夢にも思わずに。

 

ともあれ、第1日目の行程から振り返ってみよう。

 

この日の旅程は

ベトナム航空VN301 成田0930⇒1400ホーチミン

同VN920 ホーチミン1545⇒1855ビエンチャン(ワットタイ空港)

午前中に出発し、早めの夜に到着するスケジュールだった。

むろん2時間前には成田空港必着なので、自宅を出たのは朝の5時過ぎ。

ゴロゴロとスーツケースの音をあたりに響かせながら、まだ暗い道を駅まで歩く。

後は、いつもの最安コース〈田園都市線半蔵門線京成電鉄〉で

コロナのコの字もなかった電車の旅を経て7時43分、成田空港に到着した。

「出発の2時間前までに到着」という原則があったので、すこしだけ心配だったけど

1時間30分前でもまったく問題なかった。

(実際には少し並んだから、もうちょっと遅かったが)

 

搭乗した機体は、定刻通り9時30分すぎに離陸。

その日はとても天気が良く、進行方向右窓側の席からは

伊豆諸島~紀伊半島~四国南岸~沖縄・先島諸島と続く絶景を楽しむことができた。

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                ザ・三宅島

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           先島諸島(黒島・小浜島あたり)

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             波照間にも行ってみたいなぁ~


現地時間14時、ベトナムホーチミン空港に到着。

そこから15時45分発ビエンチャン行きの便に乗り継ぐ。

タイやカンボジアと違い、ラオスを目指す日本人は少ないだろうと思っていたが

ゲート前の待合スペースには、日本から来た20人前後の観光客の姿が。

大半は中高年の、いわゆるシニア層。それも女性が多かった。

"へえ、意外に人気があるんだなぁ"と、思ったのだが

およそ1時間後、これが大きな勘違いだったと思い知ることに・・

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        ホーチミン市上空。茶色くうねうねした川が懐かしい。

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       ホーチミン国際空港に到着。ここまではいたってスムーズ。

 

ベトナム航空VN920 ホーチミン1545⇒1855ビエンチャン(ワットタイ空港)

離陸して、およそ45分後。

我々を乗せた機体は、あっけなく着陸した。

時計を見ると、16時半を過ぎたばかり。

あれ? 3時間ぐらいかかるんじゃなかったっけ?

ひょっとして時差のせいか?

次々と前方の搭乗口に向かう乗客たちの背中を見送りつつ

客席乗務員に渡された「出入国票」を広げ、せっせと書き込む。

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       文字が読めないから、空港名も確認できず・・

 

んで、あわてて荷物をまとめ手に席を立とうとした時。

出入国票」の「表紙」が目に入った。

・・・ん? これは、もしや、アンコールワット!?

そこには有名な世界遺産の画像と、「KINGDOM OF CAMBODIA」の文字。

なんのことはない、VN920便は〈カンボジア経由ビエンチャン行き〉だったのだ。

改めて機内を見渡すと、2~3割だが着席したままの乗客が確認できた。

一番目立っていた日本からの団体客が一斉に降りたので

我々も降りなきゃ!と、焦ってしまったのだった。

自分では旅慣れているつもりでも

少しでも予想外の事態が発生すると、いとも簡単にパニくってしまう・・。

「旅先では常に確認しながら行動するべし」。

そう、何度も自分に言い聞かせてはいるんだけどなぁ。

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              この日、3度目の離陸


どっと疲れを感じ、元のシートにへたりこんでいると

ほどなくドアが閉まり、今度こそビエンチャンに向けて離陸。

ちゃんと予定通りの19時前、ワットタイ国際空港に降りてくれた。

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      今度は間違いなくビエンチャンに到着! したのだが・・

 

そして、この〈人生初のラオス入国〉で

旅慣れているはずのオッサンは、またまたやらかしてしまうのだ。

 

ではでは、またね。