しょっちゅう中断を繰り返しながら
1カ月半以上にわたって書き続けた「キューバの旅2020」。
あまりにも"行き当たりばったり"な内容だったので
最後のしめくくりとして
『初めてキューバを旅する人』に向けた
ポイント(教訓?)的なものを、付け加えることにした。
名づけて、次は失敗しないぞ! これでキューバ旅行はバッチリだ!
・・・ほんとかよ。
本編でも書いたけど、高いお金を(欧米の3倍~)を払ってまで
確かに、リアルタイムでネットに接続でき
翻訳ソフトで日本語⇔スペイン語の変換が自在になるのは超便利だが
ネット利用できるのは、一部の高級ホテル内か市内数カ所のWi-fiスポットのみ。
一日の大半を高級ホテル内で過ごす人でもなければ
文字通り「宝の持ち腐れ」となってしまう。
いやいや、オフラインでも十二分に活用可能。
あらかじめ(日本滞在中に)オフラインマップをインストールしておけば
キューバ国内どこに行っても(最低限ハバナ市内&トリニダー間は)
検索機能はもちろん、目的地までの道順などもぜーんぶ教えてもらった。
※ネットの情報に「グーグルマップは使えない」とあったが
環境が改善されたのだろうか、一度もフリーズせずに利用できた。
また、「翻訳ソフト」も、音声入力こそ不能だが
文字入力なら日本語⇔スペイン語の翻訳は、自由自在。
つまり、最低限、こちらの要求(質問)は正確に伝えることができる。
上記2つのアプリが活用できるだけど
ガイドブックの地図を頼りに目的地を探して何時間も歩き回ったり
会話帳片手に筆談やジェスチャーまで総動員し、悪戦苦闘していた昔に比べれば
旅の快適さは、文字通り「天国と地獄」ほども改善されている。
中学1年レベルの英会話(ほぼ単語の連呼)しかできないアラカン夫妻が
ここ数年、以前のように右往左往せずに海外自由旅行を楽しめるのも
すべてはこのスマートフォン様々のお陰だと言えるのだ。
ネットにつなげる必要なんか、ない。
必要なアプリを日本でインストールしたスマホをパートナーに
キューバの旅を満喫しよう。
ポイント② 値切るときには、しっかりきっちり値切らないとダメ。
別にケチらなくても、日本よりずっと安いんだから、相手の言い値でいいじゃん。
そんな風に感じる人も少なくないとは思うが、これ、すごく重要なこと。
もしも、みんなが「相手の言い値」で支払っていると
売り手であるキューバの人は「日本人なら、いくらでもふっかけることができるぞ」
などと勘違いし、どんどん値段を釣り上げていく。
その結果、確かに日本人観光客は〈ちやほやされ〉〈特別扱いされる〉。
しかしそれは、単なる「バカなカモ」扱いだ。
当たり前のことだが、相場(適正価格)を知ろうともせず、相手に言われるまま
何倍もの大金を差し出す人など、一人前=対等な社会人とは見なされない。
日本人が「いつもへらへら笑ってて、ろくに料金交渉もできない幼稚な人種」と
バカにされないためにも、ひとりひとりが《日本代表》の心構えで
はっきりイエス・ノーを伝え、両者が納得する価格に落とし込んでいただきたい。
「キューバではセレブの旅を満喫したい」という方にまではお願いしないが
少なくとも、普通の人々の暮らしに接したい自由旅行愛好者にとって
〈カモネギ扱い〉されるのは、決して楽しくないはすだ。
また実際のところ、相手の反応を目の前で感じながら値段交渉に挑むのは
思っていた以上に楽しい体験だった。
特に、値段のすり合わせが完了し、相手と見交わして頷き合うことは
外国語会話が残念な自分にとっては、意思疎通を実感する貴重な瞬間といえた。
むろん、相手が不快になるほど値切り倒すのは問題外だが
少しずつで、いいから「値段交渉」にトライしていただきたい。
きっとそれは、旅の醍醐味を増すだけに留まらず
〈定価国家・日本の殻〉を抜け出し
世界の大半を占める〈交渉国家〉を体験することにも、なるのだから。
ちなみに、"交渉"するのは、必ず、お金を渡す前。
払った後になってから、慌てて言い出しても無視されるだけだよ。
他にも細かい「教訓」はいっぱいあるけど
最優先事項は、上のふたつかな。
まだまだパンデミック真っ盛りだから
いつになったら行けるかわかんないけど
ぜひとも「キューバの旅」のお供に、ご一読あれ。
ではでは、またね。