2019.年12月1日(日) 残念だったツアーの後、イスタンブールへ移動
買い物から戻るお嬢様たちをじっと待ち続けるバスを降り
小雨降るなか、ウィンドウショッピングがてら、表通りをぶらぶら散策。
初日に入ったカフェで温かいチャイを飲み、17時ごろホテルに戻る。
預けておいた荷物を受付でピックアップ。
スマホのバッテリーをチャージしつつ、迎えの車を待つことに。
少しずつ強くなる雨を眺めながら
今回は送迎付きのツアーで正解だった、としみじみ思う。
数年前、自力で航空券とホテルを予約・購入する方法に切り替えて以来
できるだけ空港⇔ホテル間の送迎は申し込まず
バス・電車などの公共交通機関を利用して移動することにしていた。
(可能な限りタクシーも使わない)
もちろん理由のひとつは、「料金の安さ」。
しかし、それよりも大きいポイントは
乗っただけで〈現地の生活に触れた気分になれる〉ところだった。
また、乗用車よりも高い位置から外が眺められるので
ちょっとした遊覧気分が味わえることも、気に入っていた。
(だから、どんなに便利でも地下鉄は好きになれない)
たとえ混んでて座れなくても、それを補うような面白い体験をしてきたから。
(ベトナムや韓国では、当然のように子供たちが譲ってくれたり。
逆にキューバで目の前にできた空席に座ろうとしたら
隣の若者に睨まれ、近くに立っていた女性に譲らされたことも。
たぶん「レディファースト」ってヤツだ)
しかし、今回の旅(特にカッパドキア)の移動に関しては
事前にチェックしてみると、バスのルートも本数も少ないうえ
目指す町のバスターミナルに辿り着いたとしても
そこから洞窟ホテルまでは、延々坂を登らされそうな状況だと分かってきた。
なので、途中で力尽き、慌ててタクシーを探すよりは・・と
異例の「送迎付きツアー」に決めたのだった。
てなわけで、暖房の効いたレセプション・ルームで
うつらうつらしていると、迎えの車の運転手さんが到着。
本降りになってきたギョレメの街に別れを告げ
一路、ネヴシェヒル空港へ。
チェックインを済ませてから、日本人観光客の姿もちらほら見える行列に並び
予定通り2045発のTK2009便に搭乗。
イスタンブール空港に到着したのは、22時半近くだった。
番号ごとに違う名所の絵が描いてあった
ここに至ってようやく気づいたが
イスタンブール新空港は去年(2018年10月末)に完成したばかり。
どこを向いても広々としていてピッカピカだった。
だが、そのかわり郊外に移転したため、迎えの車に乗った後も
市街地まで1時間以上かかるはめに。
結局ホテルにチェックインできたのは、日付が改まる直前だった。
ちなみにホテル名は「Grand Yavus(グランド・ヤヴス)」
ブルーモスク、グランドバザールなどが徒歩圏内にある、4つ星ホテル。
そのまま寝てしまってもよかったのだが
やっぱり、生まれて初めてのイスタンブール市街を歩いてみたかった。
小腹も空いていたしね。
ホテルを抜け出し、グーグルマップを頼りに真っ暗な坂道を登る。
やがてトラムが走る大通りに出ると、
まだ明かりのついていたケバブ店?を発見。
これ幸いとドアを潜り、2階に上がり、眺めのいい窓際の席に座る。
ところが、渡されたメニューを隅々までチェックしても。
――あれ? ビールがない。
そう。ここがイスラム教国だという事実をすっかり忘れており
"レストランならどこでもビールくらい置いてあるだろう。
お疲れさまの気持ちも込めて、イスタンブール到着の乾杯をしよう"
・・などと、勝手に決めつけていたのだ。
てなわけで、そっとメニューをテーブルに置いて席を立ち
怪訝な表情の店員さんに「ソーリー」とだけ声をかけ
こそこそと店を後にしたのだった。
あー、恥ずかしい。
結局、ホテルの前で店を開けていた雑貨屋?で
宿泊客用に置いてあるらしき、かなり割高のピールを購入。
(中瓶一本180トルコリラ=360円。もちろん値札はなく言い値)
ネヴシェヒルで買った極上ナッツをつまみに
ナイトキャップを愉しんだAra-kanふたりであった。
(実際に酒を飲んだのは野郎だけ)
12月4日深夜(25時55分)発の帰国便まで
イスタンブールの自由時間は、ほぼまる3日。
さあ、どこに行って何をしようかな・・
ではでは、またね。