観光客は「密」が好き!? 京都の旅 by Goto 2020.11.24-27 Ara-kanふたり旅 1日目〔中編〕 

2020年11月24日(火) そのに

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嵐山。天気はよかったんだよね、天気は・・

午前11時半、腹ごしらえは無事終了。

次は、いよいよ観光だ。

目指すは、京都有数の紅葉スポット「嵐山」。

駅にあった「最新紅葉情報」によると

残念ながら盛りを過ぎた「散りはじめ」とのことだったが。

ダメ元でいいから行ってみよう

ということで、相方とも意見が一致していた。

 

イノダ・コーヒー本店の前で

迷路のようなバス路線図をガサガサと広げ

嵐山から延びるルートを調べてみると

どうやら三条通り沿いのバス停から乗れば、一本で行けそうだった。

グーグルマップの助けもあり、ほんの数分で停留所に到着。

思ったよりも底冷えする京都の秋に

デイバックから取り出したダウンベストを着こみ、じっとバスを待つ。

 

便利なことは分かっているが

旅先での移動手段に地下鉄を利用することは、めったにない。

理由は簡単。「外の景色が見えない」から。

バスより料金が安く、半分の時間で済む場合でも

地下鉄による移動は「ひたすら我慢する時間」になるのが嫌だ。

それなら、待たされても〈景色を楽しめる〉バス旅のほうを選びたい。

幸いこの点については、相方とも意見が一致。

地下鉄VSバスのバトルは、必ずバスが勝利することになっている。

(地下鉄とバスがセットになった「京都観光1日乗車券」ではなく

 迷わず「バス1日乗車券」を求めたのも、同じ理由による)

 

眩しい日差しの下、三条通を行き交う人や車を眺めること20分。

ようやっと、目当てのバスがやってきた。

ラッキーなことに、乗車率は3割ほど。

見通しのいい窓側の席を確保し

二条城前から太秦映画村前へと車窓観光を楽しみながら

40分以上かけて、のんびり目的地の嵐山へ。

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色づいたイチョウ並木を、バスは行く。

ところが・・あれ、ひょっとして桂川? 

と車窓に川が広がったとたん。

目に飛び込んできたのは、大型観光バスと何軒もの土産物屋を行き来する人、人、人。

まるで初詣に向かうような群衆が、てんでばらばらに歩き回っていた。

混雑ぶりを報じるニュース映像などで、多少は覚悟していたものの

連休が明けて平日になっても、嵐山周辺は〈竹下通り状態〉だったのだ!

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一見、のどかで広々した風景だけど

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ここにも少なくない観光客が・・

乗り込もうする、バス停で待っていた人々を押し戻し、なんとか下車。

居眠りしそうだったバス旅との落差にショックを受けつつも

「せっかく来たんのだから」との想いに背中を押され

人波の絶えることのない渡月橋を渡りはじめた。

 

驚いたのは、こんなに大勢の観光客が殺到しているというのに

桂川から見る紅葉の多くは、落葉しているか、赤茶けた枯葉色ばかり。

駅の案内板通り、ほぼ終わりかけていたことだ。

ふと、素朴な疑問が頭に浮かぶ。

・・じゃあ、この大観衆は、いったい何を見に来たんだろう?

たぶん答えは、こんな感じじゃないのかな。

”紅葉なんか関係ない!みんなで一緒に旅をすることが楽しいんだよ!”

 

いっぽうAra‐kanまっさかりの私と相方は

〔みんなで一緒に〕がなにより苦手という、ひねくれ者コンビ。

対岸の法輪寺に登り、天龍寺境内を右往左往し、竹林の小径まで足を運ぶ頃には

毎度おなじみの〈人混み疲れ〉を発症していた。

 

説明しよう。

〈人混み疲れ〉とは、滞在先における人口密度が一定時間高いまま続くと

我々ふたりに襲い掛かる、底なしの疲労感とウンザリ感のこと。

国内・海外を問わず、自由気ままな個人旅行ばかり楽しんできたため

まえもってルートや滞在時間が定められている団体旅行には耐えらない

心と身体になっていたのである。

――要するに、単なるワガママなんだけどね。

 

最初に音をあげたのは、相方の方だった。

そこらじゅうで、インスタにでもアップするのだろう。

途切れることのない人々とともに、有名な「竹林の小径」へと足を運び

元気いっぱいで、自撮りや集合写真に熱中する若者たちを眺めながら、ポツリ。

「なんか・・もう、いいわ」

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人通りの少ない時でも、こんな感じ

反対する理由は、何もなかった。

「んじゃ、いこか」

時計を見ると、午後2時過ぎ。

明るいうちにもう一カ所ぐらいは回れそうだった。

そそくさと「バス路線図」を広げ

どこでもいいから、一刻も早く、この喧騒から脱出できそうなルートを探すことに。

いっぽうで「こんなにいっぱい人がいるんだから、始発近くで乗らないと座れないぞ」

と姑息な計算を巡らせ、最も混雑する嵐山バス停よりも先の停留所を目指す。

すると、土産物屋が林立する通りを抜け、急に人が途絶えた小学校?の前出たとき。

見計らったように、一台のバスが向うからやってくるではないか。

こっちに来るということは、中心部に向かうヤツに違いない。

「よし!あれだ!」

目の前20メートルほどのバス停まで小走りで急ぎ

スッと開いた後部ドアから、よっこらしょっ、と乗り込む。

期待した通り、車内はガラガラ。

それぞれ自分が決めた「特等席」をゲットし

観光客でごったがえす嵐山のメインストリートを上から目線で眺めつつ

元来たルートを戻って行くのだった。

 

★Ara-kan旅メモ/京都Ⅱ★

のんびりマイペースで楽しみたいなら

超メジャー観光地は、オフシーズンに行くべし。

 

  

ではでは、またね。