GoTo北海道 2020.10.18-21 2日目 やはり別格!美瑛の丘 Ara-kanふたり旅

2020年10月19日(月)

f:id:utatane-do:20201025212410j:plain

美瑛の定番スポット

念のため朝7時にアラームをセットしたが

例によって必要にはならず、6時半過ぎには目覚める。

エアコンを入れてなかったので、ふとん一枚ではいくぶん寒い。

やはり北海道、昼間は地元(横浜)と変わらぬ温かさだったが

夜から朝にかけては5℃くらいまで気温が下がっていた。

 

お腹の調子は上々。

予約した7時30分よりも早く一階レストランへ。

ビュッフェ形式(要するにバイキング)と聞いていたのでやや不安だったが

入口のところで「手指消毒」と「手袋装着」を義務付けられ

料理を取るときは必ずマスク&手袋を着用するよう、お願いされる。

思っていた以上にコロナ対策はシビアだったので、まずは安心。

カウンターに並んだ料理は洋食をメインにバラエティに富んでおり

なにより地元産の新鮮な野菜や乳製品が充実していた。

食事スペースも広い囲まれた開放的な造り。

たまたま空いていた窓側の席を確保でき

朝日を浴びる裏山を眺めながら優雅なひとときを過ごすことができた。

 

8時半ごろ、膨らんだお腹を抱え、部屋に戻ってひとやすみ。

(欲張ってスープカレーまで食べてしまった・・)

とはいえ、せっかくの秋晴れ。

部屋で過ごすのがもったいなく、9時過ぎにはチェックアウトする。

 

最初の目的地は、美瑛の丘。

ホテルから富良野~中富良野上富良野と北上するうち

周囲の景色が平原から丘陵地帯へと変化していく。

まずは、最新情報と地図を求め、道の駅びえい「丘のくら」に到着。

「観光マップ」を入手し、特産品をひと渡り見ただけで、再び車に乗り込む。

午後15時頃には定山渓のホテルにチェックインしたいので

昼前には美瑛を後にしないと間に合わない。

すでに時刻は10時すぎ。

あまりのんびりしている余裕はなかったのだ。

f:id:utatane-do:20201025211658j:plain

美瑛のゆるキャラ? 

てなわけで、手っ取り早く景気を眺め渡したい我らは

道の駅からさほど遠くない「北西の丘展望公園」をカーナビにセットする。

登り道の途中で細い道を右折し、目的の駐車場に乗り入れる。

とはいえそこは、5~6台ほどしか停められない小さなスペース。

・・ほんとに展望公園の駐車場なのかな?

首を傾げながらも、木々に囲まれた細い遊歩道を登っていく。

すると、やがて右手の展望が広がりはじめ

青空をバックに黄色く色づいた数本の樹木に目を奪われる。

特に名所でもなんでもないところだが、思わず声を上げカメラを向けてしまう。

そんなふうに、あたりを眺め渡しつつ歩くこと数分。

ガイドブックに載っていたピラミッド型展望台が、前方に見えてきた。

よく見ると、その右手に何台もの車&広~い駐車場が。

ぐるっと回れば、展望台のすぐそばに停めることができた。

なんのことはない、正面ではなく裏(脇)の駐車場に案内されたのだ。

でも、結果的には、それで正解だった。

林から徐々に景観が開けていく、素敵なアプローチを愉しめたのだから。

f:id:utatane-do:20201025211820j:plain

肉眼では輝いて見えたのだが・・

f:id:utatane-do:20201025211915j:plain

             このアプローチがよかった

f:id:utatane-do:20201025212026j:plain

                秋晴れに感謝


それにしても、360度どちらを向いても「絵になる景色」。

雲が途切れ、陽射しが射すタイミングを測っては

何回もデジカメとスマホのシャッターを押してしまった。

てなわけで、あっという間の11時。

あとは可能な限り、美瑛の丘をドライブ。

「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」など

マップに載っていた”名所”にも立ち寄ったが

何の目印もついていない道端からの景色が、たまらなく美しかった。

f:id:utatane-do:20201025212237j:plain

名もない丘に見とれる

おかげで、急ぐつもりが、何度も車を停めてもらい

ついつい丘の景色を撮影してしまうはめに。

色とりどりの花畑が目を愉しませてくれる夏季もいいけど

個人的には、紅葉が絶好のアクセントになってくれる

しっとりとした秋の美瑛のほうが、気に入った。

ああ・・この辺りでもう一泊して、のんび過ごしてもよかったなぁ!

 

しかしもう、正午が近づいていた。

これ以上まったりしてると、定山渓到着が夕方になってしまう。

とりあえず、どうやって札幌に出るか?

カーナビ的には旭川から高速に乗るのが一番効率的とのことだったが

高速道路からの景色には、まず期待できそうにない。

せっかくの紅葉真っ盛り。

多少時間が掛かっても、北海道の秋を満喫したいものだ。

・・迷った末に選んだルートは、朝来た道を40分ほど戻り

富良野から芦別経由で三笠へ向ける峠道。

途中の紅葉が見ごろらしい、ということが決め手だった。

 

さて、ならば善は急げ。

後ろ髪を引かれる想いで美瑛の丘に別れを告げ、朝来た道を逆もどり。

昨夜の宿からほど近いコンビニで簡単な昼食を買い求め、山道へと分け入ってゆく。

すると――すぐに赤黄橙の〈暖色のパッチワーク〉が、車をすっぽり包み込む。

おまけに、さすがは北海道。

対向車も前後の車もたまにしか来ない、という見通しのよさ。

やはり、こっちの道を選んで正解だった!

何度も、途中下車したくなる気持ちを抑えつつ

せめてまなこに焼き付けようと、フロントガラスに広がる錦秋を凝視する。

 

さらに、1時間ほど走ったあたりに「三段滝」という名所マークを発見。

ひとやすみを兼ねて、見物することに。

樹木の間を降りて行くと、その名の通り三段に分かれた勇壮な滝が目の前に。

黄色や橙に染まる周囲の木々も美しく、まさに絶景!

ごちそうさまでした。

そんなこんなで、またまた20分ほど過ごしてしまった。

・・しょうがない。今日の宿には明るいうちに着けばよしとしよう。

f:id:utatane-do:20201025212550j:plain

木々の彩りと滝の音が心地よい

それにしても、昨日も思ったことだが――北海道の車は速い!

最高時速50キロの道路でも、60キロで走る車などほとんど皆無。

圧倒的多数が70~80キロ。

100キロ前後でかっ飛ばす車も、2~3割にのぼるだろうか。

道が広く空いていて、歩行者の姿も信号機もめったにない

となれば、飛ばしたくなる気持ちはわかるけど・・

50キロオーバーなんかで捕まったら、一発免停のはず。

みんな、速度違反は考えないのかな?

それとも、道警は本土より大目に見てくれるとか?

そういえば、今回の3日間のレンタカー旅行で

白バイとか警官が車を停めているシーンには、一度も出会わなかったっけ。

 

予定よりもだいぶ遅れたこともあり

三段滝を出てからは、相方もせいいっぱい車のスピードをアップ。

14時前には、次の目的地「道の駅 三笠」に到着できた。

あいにく月曜日のため定休だったが、隣接する店の野菜の安さにびっくり!

巨大なハクサイが3玉500円とか、竹ぼうきのようなセロリが1束200円とか。

これが近場だったら、即車に積み込んでいたところだ。

 

ともあれ、トイレ休憩を終えると14時すこし過ぎ。

ここからは、岩見沢から道央自動車道に入り、一気に札幌出口まで飛ばした。

そのまま豊平川沿いの道へ出て、目指す定山渓まで・・え、30分?

 

個人的にちょっと意外だったのが、定山渓の近さ。

北海道は大好きな旅行地のひとつで、すでに10回前後訪れているが

実は、定山渓に泊まるのは今回が初めて。

首都圏における箱根のような位置づけの観光地だろう、と思っていたのだが

実際には〈その手前〉に位置する、かなり開けた温泉地だった。

(層雲峡とごっちゃになっていたみたい)

 

この日泊まった「万世閣ミリオーネ」も、312室を誇る有数の巨大温泉宿。

そして、午後16時過ぎに到着した我らを待っていたのは

受付カウンター前の長蛇の列。

ネットの情報などでも、普段からチェックイン直後は並ぶことが多い

と書いてあったが、コロナ対策が混雑ぶりに拍車をかけていた。

受付ブースは7~8か所あったが、開いているのは半分だけ。

ソーシャルディスタンスを守るため、1つおきで対応していたのだ。

やむなく、列の最後尾について、じりしじり前に進むこと、およそ30分。

あたりが暗くなった17時頃、ようやくチェック・インできた。

ふと振りかえると、長蛇の列はきれいさっぱり消えていた。

・・なーんだ、30分後に着いても一緒だったじゃん。

高速に乗ることもなかったかな。

でもまあ、運転手の負担が軽減したことで良しとしよう。

 

ともあれ、夕食の時間を19時に予約。

(この時点で17時~18時30分の回まで予約でいっぱいだった)

ようやっと鍵を受けとり、広い畳の部屋でひと息つくことに。

ちなみに案内された部屋は、定山渓の散策路に面した8階の和室。

なかなかの眺めだった。

食事まで充分に余裕があったので、思い思いに大浴場へ。

すでに早い回の夕食が始まっていたせいだろう。

露天風呂なと5つの浴槽を揃えた広い大浴場にいた先客は、10名ほど。

空いている浴槽を選んで入れば、ほぼ独占状態になれる好条件だった。

やや湯の温度が低め(38~9℃前後)だったせいか、ついつい長湯に。

すっかり満足して脱衣所に戻ると、壁の時計は6時20分。

かれこれ1時間近く入っていたようだ。

f:id:utatane-do:20201025212656j:plain

眺めのいい部屋を、ありがとう

ちなみに、この宿のサービスで特に嬉しかったのは

相方と別々に、2枚のカードキーが用意されていたこと。

男女別々に入浴するため、いつもは交代で浴場を利用するのだが

一人ずつ部屋の鍵を渡された今回は、それぞれののペースで入浴できたのだ。

まさに、痒い所に手が届く心遣い。

ぜひ他の宿でも、このサービスを真似して欲しいものだ。

 

さて、心ゆくまで温泉を満喫したあとは、いよいよ夕食タイム。

予約した19時より少し前に、3階のレストランフロアに向かうと

例によってまずは入り口で「手指消毒」&「手袋着用」。

しっかりコロナ対策を確認してから入場し・・

北海道郷土料理もちろん魚介、寿司、刺身、肉類、パン、御飯、スープ、ドリンク類、フルーツ、ケーキ、アイスクリーム、その場で作るピザにローストビーフなどなど

所狭しと並んだ数十種の食べ放題メニューに目移りしっぱなし。

さすがにアルコールは別料金だったが

ホテル側で用意した「地域クーポン」利用割引もあり、お得感は半端ない。

これだけの夕食が1人3000円なのだから、HISさんは太っ腹だ。

 

おそらく普段の倍以上の食べ物を、お腹に収めたに違いない。

「もう入らない・・」とうめきつつも、最後のシャーベットまで平らげ

8時半には部屋の布団に倒れ込むことに。

よく覚えていないが、そのまま力尽きて寝入ったらしい。

この日の朝と夜、2回のビュッフェで、確実に胃が膨らんだ。

 

ではでは、またね。