「狼が来たぞー!」・・じゃないけど
今回もまた、季節のお便りのように
見せしめ効果を狙った、有名人の麻薬所持法違反が発表されたよね。
でもさ、これ(麻薬所持法)って、もう古くない?
そろそろ、現実に則った見直しをやらないとダメなんじゃないかな。
だって、もはや大麻の毒性(習慣性を含む)は
タバコやアルコール以下だってことが実証済みなわけだし
だからこそカナダでは大麻の所持&使用は合法化され
次々に新たな局面に入りつつあるんだよ。
もちろん、なんでもかんでも欧米を真似ろ!と主張したいのではない。
ただ、余りにも日本の法律は「前例を守る」ことに囚われすぎ
《現実=世界》を見ようとしていない、と思うんだよね。
麻薬についてそれほど詳しいわけではないけど
依存症になる確率はわずか9%。
タバコ32%、飲酒15%よりずっと低レベル。
しかも、ヘロインやコカインのように
異常行動や錯乱など他者を害する行為に至ることもない。
冷静かつ客観的に考えた場合
取り締まるべきは、大麻よりも酒、なによりタバコなんだよね。
でも、酒もタバコも国にとっては独占商品。
税金を含め、莫大なアガリが確保できるから、絶対にやめない。
こういうふうに淡々と事実を並べると
「なにがなんでも大麻はダメ!」と主張する方々は・・
コトは大麻だけの問題じゃない!
大麻を入口に効果や毒性の強い薬物依存へ誘い込まれるのが恐ろしいのだ!
また違法なルートで入手するため、どんな危険物が混入しているかもしれない!
などなど、明らかに大麻自体の毒性・習慣性とは違う方候へと話題をずらし
見当違いな恐怖感ばかり煽ってくる。
――そうじゃなくて。
だからこそ、大麻はきちんと国で管理して、
酒・タバコと並ぶ三大専売商品のシステム化で
安全に流通させれればいいんじゃないの?
と、愚考する次第である。
それにだよ、もしこの世に大麻(薬物)がなかったら
ビリー・ホリディ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリンはもちろん
ビートルズのあの名曲も、ストーンズのあのシビれるビート(古っ!)も
いまや億の取引が当たり前の現代芸術作品のおそらく大半が
生まれ出なかったに違いない。
そもそも、麻薬取締官が常々目の敵にしている
役者・芸人・ミュージシャンといったクリエイター(創造者)たちを
私たち平々凡々たる人生を歩んでいると者と同じ枠に押し込め
ちょっとルールを破った程度で鬼の首を取ったように騒ぎ立てる
その心根(=歪んだ権威主義)が、とても哀しい。
そうやって、まるでモグラたたきのように
トガッた人たちのあら探しばかり繰り返しているから
――見てごらん。
イマドキのテレビやネットの、面白くないこと。
誰も彼もが、常識をわきまえた”お利口さん”ばかり。
口先だけアウトローぶっても、決して道は踏み外さない”良い子”たち。
少々道を外れ、ときには失敗を犯しながらも
私たちの想像を超える言動(作品)を見せてくれるからこそ
心を揺さぶらせてくれた、そんなバカの存在する余地を
この国(国民)は、きれいさっぱり拭い去ろうとしている。
詰まらん時代になってしまったものだ。
とにかく、《麻薬取締官》の点数稼ぎのために
わずか数グラムの大麻を持っているだけで
芸能人(歌手・役者)生命を断ち切るかのごとき
現在の、”有名人見せしめ逮捕運動”には、首を傾げざるを得ない。
そんな〈有名人いじめ〉で存在価値をアピールするのではなく
厚労省内の麻薬取締部の皆さんは、ぜひ新たに「麻薬管理部」を創設。
大麻を塩・タバコ・アルコールと並ぶ専売物に選定し
流通から使用法まできっちり国の責任で運営していただきたい。
そうすりゃ、識者の方々が警鐘を鳴らす「弊害」もほぼ解決。
不正に懐を肥やしている悪者も手が出せなくなるから
まさに、一石二鳥ってことになる。
くどいけど、どう考えたって
大麻よりタバコのほうが、依存性も毒性もずっと上だよ。
ホンキで国民の健康を心配してるなら、まずはそっちをやっておくれ。
ではでは、またね。