安倍路線の継承者なのに、どーして支持率が急上昇? 次期総理最有力・菅義偉の不思議 本日の”なんだかなぁ”

想い出の旅から帰国すると

またまた奇妙な現象が生じていた。

 

都合の悪いことには一切口をつぐんだまま

周囲も驚く「丸投げ辞任」をやらかした安倍総理に続き

さすがの自民党にも新風が吹き込むことになるかとの期待を裏切り

既得権益の塊と化した〈影のフィクサー集団〉派閥が

石破の思い通りにだけはさせまいと

雪崩を打ってナンバー2の菅義偉支援へ方針変更。

あれよあれよというまに

次期総理の座を確定的なものにしてしまった。

 

と、まあここまでは、麻生・二階ら旧勢力が

なりふり構わず旧勢力の維持に突き進んだ結果

決して自分たちの過ちを認めない日本式談合政治体制の断末魔・・

など、予想の範囲内の展開ではあった。

 

しかし、呆れてしまったのは、その後の〈国民の反応〉だ。

勝ち馬に乗ることになった菅氏が

「安倍政治の継承」を断言したにもかかわらず

なぜかみるみるうちに好感度が急上昇。

なんと倍増の70パーセント越えを果たした、というではないか。

 

これって、いったい、どういうこと?

「安倍と同じことを進める」って宣言したのに

なぜいきなり支持率が2倍に跳ね上がってしまうのだ。

おまけに、某新聞の調査によると

「安倍政治を評価する」と答えた人の割合も

菅氏支持と同じく7割をオーバーしていた、という。

 

在任中にどれほど国民を無視し

相次ぐ疑惑と治まることのない非難の声を受けながらも

徹頭徹尾耳を貸さず、証拠隠滅に尽力。

あげくの果ては、すべての疑惑に口をつぐんだまま

病気をタテに、政界引退すらせず国会議員の座に居座わり続ける。

そんな政治家以前の人物に、

いったいなぜ、掌返しの高評価を与えようとするのか???

 

ぜひとも、冷静になって、論理的に考えてほしい。

病気のせいで退陣するのは可哀想。

これは、まだ理解できる。

でも、病気で辞めた⇒可哀想⇒だから、いい人だった。

という思考経路は、絶対に《歪んでいる》!!

やっぱり、あれか?

「どんな悪人でも死んで(消えて)しまったら、いい人」

「病気の人を悪く言うと、バチがあたる」

――そんな、日本人の根っこに息づく〈怨霊信仰〉のなせるわざなのか!?

たとえそうだったとしても

こんなふうに、いっときの同情(気分)だけで

日本の最高責任者に対する評価をあっさり上げ下げしちゃって、いいの?

・・なーんか、深い深い絶望感しか抱けないんだけど。

 

ともあれ、単なるいち庶民がどんなに呆れ果てたところで

1億2千万の心を動かせられるわけもなし。

今後よほど想定外の事態でも勃発しないかぎり

次期総理は菅氏で決まりだろう。

そして、安倍時代と何ひとつ変わることなく

麻生・二階あたりの派閥老害の言いなりとなって

戦後75年を経ても見事までに変わらぬ

既得権益者や天下り軍団に優しい

十年一日のごとき、なんちゃって民主主義体制が続くにちがいない。

 

それでも、実はひとつだけ。

秘かに期待して(願って)いることが、ある。

 

主要派閥の支持を背に誕生すること確実の、菅義偉新総理。

彼が首相に就任した後、フィクサー気取りの老害たちを切り捨て

独立独歩の道を切り拓いていく――そんなシナリオだ。

 

安倍内閣のナンバー2として

老人たちに振り廻され、国民の非難を一身に背負わされた安倍晋三の姿を

彼ほど間近で見ていた者はいないはず。

ならば、「第二の操り人形」となって醜態をさらすぐらいなら

ここで乾坤一擲、大勝負に出る!

なーんて可能性だってあるのでは、ないだろうか?

いや、ぜひとも、そうであってほしい!!

――頼むよ、菅さん。

 

ではでは、またね。