海外旅行は"オープンジョー"がベスト! ジュネーブ発ボローニャ着 鉄道自由旅行 2018 5/29~6/5 出発3日前 ふたり旅60's

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どこを見ても"絵葉書カット"  スイス、おそるべし!

 

30手前から海外旅行にはまって以来

ずっと気にかけていたが

なかなか行く気になれなかったスポットが、ふたつばかりあった。

 

ひとつは、ハワイ。

海外に行きはじめた最初のころは娘たちが幼かったこともあり

2、3回だが観光つきツアーに参加したが、あまりの自由度のなさにガッカリ。

すぐ、航空券とホテルだけ手配してもらうフリーツアーに切り替え

到着後の行動も可能な限り自力でおこなうようにしていた。

そんなワクワクドキドキ狙いの旅をモットーする私たちにとって

ハワイは、日本人観光客に対して至れり尽くせりのイメージが強く

なんとなく「老後にでものんびり行けばいいか~」と

どこか軽く考えていたのだ。

※後に(2015年ごろ)実際に旅してみたら予想外に面白く

 翌年には、長女の結婚式出席にかこつけハワイ島でレンタカーにチャレンジ!

 というかなりスリリングな旅を体験してしまった。

 

そして、もうひとつ、なんとなく敬遠していたエリアが

・・ヨーロッパ屈指の観光国・スイス。

三十数年前のスペイン旅行を皮切りに

スペイン3回、フランス4回、イタリア5回、オーストリア2回、

イギリス、ベルギー、ドイツ、ポルトガルチェコ、マルタ各1回など

全旅行の4分の1以上をヨーロッパにあててきたが

なぜか大本命というべきスイス(ギリシャもまだ)には

足を踏み入れる気になれなかったのだ。

理由は実にシンプルだ。

――物価が高い。

料理がイマイチというのもあったが、最大の原因はここにある。

「貧乏旅行」とまでは行かないまでも

航空券やツアーを検討するとき

まず、「料金」の安い場所からリサーチしていく

というチェック方法を実施してきたから

なかなか足が向かないのは、当然の結果ともいえるだろう。

 

しかし、2017年頃を境に

旅の検討方法が、大きく変化することとなった。

 

30年以上前のごく初期の海外旅行の際は

まだ格安航空券が出始めたばかりで

最も安いヨーロッパ便でも20万以上かかったため

費用節約のため航空券のみを購入。

あとは全部自力でまかなったのだが

小さな子供連れという要因も足を引っ張り

旅行途中にバテて体調を崩してしまうこともしばしば。

おかげですっかりこれに懲り

その後は最低でも航空券とホテルがセットになっている

いわゆる「フリーツアー商品」に鞍替えすることにしたのだ。

 

以来二十数年の間〈フリーツアー信者〉の道を歩み続けていたが

四年ほど前のこと、航空券だけを購入する旅の本に出会い

そこで、「オープンジョー」なるシステムの存在を知ることになった。

ちなみに「オープンジョー」とは、行きと帰りの空港が異なる航空券のこと。

今回の成田⇒コペンハーゲンジュネーブ(これが往路)

ボローニャコペンハーゲン⇒成田(こちらが復路)のように

経路を線で結ぶと口を開けたサメ?のようにも見えるところから

アゴを開く=オープン・ジョー〕と名付けられたという。

そして、旅行者にとって誠にありがたいことに

このオープンジョー路線の航空券、

通常のジュネーブ往復往復などと同価格で購入することができる!

という驚きの事実を、このとき初めて知ったのだ。

 

それまで何十回も「フリーツアー」を利用していたが

徐々に物足りなくなった最大の要因は

『似通ったルートしか選べない』というところ。

基本は往復とも同じ路線。

せいぜいイタリアでローマに到着し、列車でフィレンツェヴェネツィアに移動。

ヴェネツィアから帰国する、といった「定番ルート」止まり。

このため、例えば3回目以降のフランス旅行の場合

パリのホテルに大きな荷物を置いたまま

2、3日他の観光地に移動し宿泊。

そのぶん最初に予約した所と移動先、二つの宿代を負担する・・など

なんとも無駄の多い旅に甘んじるしかなかったのである。

 

しかし、この「オープンジョー航空券」の存在を知ったことで

長い間悩みの種だった〈旅ルートの少なさ〉が、一挙に解消されることに!

なにしろ、アジア・中近東・ヨーロッパ各国の路線を結んでくれる便さえあれは

自分の目指す地域を巡るルートに沿った2つの空港をチョイスした搭乗券を

同一空港への往復便と同じ料金で手に入れることができたのだから!!

 

というわけで、「フリーツアー」でさえ1人20万を切ることはなく

その半額を目安にする私たちには、とうてい手が出なかった「スイス」が

一挙に〈射程内〉へと飛び込んできたのだった。

 

直接のきっかけは、2016年の12月(だったかな?)。

「次はどこに行こうかな~。5月下旬だと季節的に、やっぱヨーロッパか・・」

と、格安航空券を検索し始めたところ

たまたま、スカンジナビア航空のバーゲンに遭遇。

5万ちょっとで、ヨーロッパ各地(コペンハーゲン経由)に往復できるという。

そこで、どんな空港に行けるのかチェックしてみると・・

パリ・ローマ・ロンドンはもちろん

チューリヒジュネーブといったスイスの主要空港にも

僅かな乗り継ぎ時間で行けることが明らかに。

ここで初めて「・・ひょっとして、スイスに行けるかも!」

という考えに思い至った。

「だとすると、どんなルートが可能なのか・・」

さらに周辺各国の都市への便と、仮の旅ルートを検討すること小1時間。

――これなら、余裕で回れそうじゃん!?

 

どちらも2時間前後という最適の乗り継ぎ時間で

日本から行って帰って来れる、絶好のルートが浮かび上がってきたのだ。

それこそが前述した、成田⇒コペンハーゲンジュネーブ(往路)

ボローニャコペンハーゲン⇒成田(復路)というオープンジョー路線。

これなら、スイス旅行で絶対外したくなかったグリンデルワルトに滞在できるし

ハイジのふるさとマイエンフェルトに立ち寄り

ラストを美食の国・イタリアで締めくくることができる!

 

翌日の昼間、さっそく航空券を扱う会社に連絡をとりチケットを購入した。

空港税や燃油代などすべてを含めても、2人で15万8000円也。

これで8日間のスイス絶景旅行ができるのだから、安いものだ。

(むろん宿代・食費・移動費は別だが、お土産代込みの総額は30万以下だった)

 

てなわけで、2018年初夏の旅は「スイス&イタリア」に決定。

あとは、宿(ホテル)と足(移動手段)を確定するだけ。

・・ところが、ここで早くも「スイスの物価高」を痛感させられる事態に!

 

ではでは、またね。