〈登場人物迷子〉はこれで一発解決! ストレスなく本(小説)を楽しむ方法①  

本(小説)を読んでいるとき

新たな登場人物が出てきたところで

――あれ、この人、前にも出てこなかったっけ?

と迷い出し、最初の方を読み返したりするうち

しだいに誰が誰だか区別がつかなくなり

結果、途中で放り投げてしまった、なんてことありませんか。

特に似たようなカタカナが相次ぐ海外モノで

そういう〈人名迷子〉になるケースが多いようです。

 

かくいう当方も30代なかばから、〈人名迷子〉を発症しましたが

『あるアイテム」を活用することで、ほぼ解決できました。

すでに周知の方もいらっしゃるでしょうが

20年以上前、独自に思いつき続けてきたことなので

偉そうに公表させていただきます。

 

まず、文庫本サイズを縦半分にした大きさの紙片を用意

普段は「しおり」として活用しながら

新しい登場人物が現われるたび

その名と特徴を箇条書きにしていく――

という生真面目な方法は大変なので、すぐやめました。

 

その代わりに実践してみたのが、今回紹介する方法です。

おかげさまで、これを取り入れて以来、

登場人物が〈行方不明〉になったことは一度もありません。

 

その方法とは・・

まず、みなさんご存じ「ポストイット」のラインナップから

最も小さい『スリム見出し(ミニ)』を入手してください。

次に、4色それぞれを10枚程度ずつめくり取り

読み始める本の冒頭ページ(目次あたり)に

1色分ずつ斜めに、間を空けながら立て並びに貼ってください。

当方の場合、ポジションはページの外側ギリギリ。

左下からめくれるように貼っておくのが、いちばん便利です。

 

これで、全ての準備は完了!

 

あとは、いつも通りに読み始め・・

知らない名前の人物が出てきたところで

目次に貼っておいたポストイットから一枚はがし取り

ページの小口より2~3ミリほど頭が出るように横向きに貼り付けます。

縦書き本の場合、位置(高さ)は登場人物の名前と同じレベル。

付箋をたどれば自然に名前に行き着く、という位置関係になります。

 

必要なアクションは、それだけ。

付箋のことは忘れ、読書に熱中してください。

その後も、新しい人物が現われるたび

最初と同じことを繰り返していけばいいのです。

 

そして、徐々にストーリーが転がり出し・・

「この名前、前にも見たかも?」と

己の記憶があやふやになってきたところで

本のページを遡りつつ、ここまでに貼ってきた付箋をチェック。

(「この辺で出てきたかも」という場合はピンポイントで

 見当がつかない場合は最初から調べましょう)

一度でも登場していれば、その名前を確実に発見。

どんな人物でどうやって登場したのか確認するだけでなく

うろ覚えだった名前を徐々に記憶に刻み込むことができるのです。

 

でも、そのやり方じゃ、本が付箋だらけになってかえって混乱するのでは?

と、心配する方もいらっしゃるはず。

その対策として4色の付箋を用意し、状況で使い分けるのです。

ちなみに当方が実施しているのは

「登場人物の性別」と「見開きに現われる人数」による色分け。

1ページの中で、新たに登場したのが〈男性1人〉だったら、――黄色い付箋。

〈女性1人〉だったら――ピンクの付箋。

同じページ内で〈2人以上〉が初登場だったら――緑の付箋。

〈見開き2ページに渡って複数〉の新人が登場したら――青い付箋。

という感じ。

複数が登場した場合、名前の真横でなく中間に貼ることが多いかな。

ただ、厳密に決めているわけではなく、

例えば2人以上の女性が一緒に登場したら、ピンクを使うことも。

『自分にとって最も楽なチェック法』を工夫してみましょう。

 

これまた当方の場合ですが

容貌・服装・癖など、登場人物の特徴を描写したページを見つけたら

初登場時に貼った付箋を、そこまで移動させることが多いです。

その箇所を開くたびに名前と特徴が頭の中で合体し

「そうそう、こういう人だったんだよな」と物語に没入できます。

 

とにかく、登場人物の区別がつかず、ストーリーを楽しめない。

などとお悩みの方は、いちど騙されたと思って試してみてください。

必要な付箋は、1パック200円前後というお手頃価格。

しかも1パックに100枚✖10パッド入っているので、合計1000枚。

1枚あたり0.2円というコスパの良さなのですから。

 

ではでは、またね。