2019年7月3日(水)
14時25分リーガ発の飛行機に乗らねばならないので
今日の自由時間は午前中いっぱい。
少しでも確保しようと、早めに1階の食事スペースに降りるが
昨日以上の大混雑で、なかなかテーブルが空いてくれない。。
どーしても行きたいところがあるわけでもないし・・と
いったん部屋に戻り先に荷物整理を先に済ませ
30分ほど後、再度チャレンジ。
すると、さほど込み具合は変わらなかったものの
たまたま隅っこの2人用テーブルに空きを発見した。
ラッキー!
二枚のハンカチを広げて置くことで「場所取り」し
各自トレイに料理を取って戻って見ると
小学生3~4年ぐらいの男の子が席に座りムシャムシャ食事中。
置いておいたハンカチは全く無視して、脇に避けたまま・・
「え~!」思わず声を上げると、「なんだこいつ」とにらみ返してくる。
すると父親らしき40前後のイケメンヒゲ男が登場
すぐ事態を察し「席を立ちましょうか?」らしき言動をしてくれた。
とはいえ、子供相手にこれ以上怒るわけにもいかず、
近くに空いた相席に移動することに。
せっかく時間を遅らせた甲斐もなく、騒がしいなか
ろくに味わう余裕もなく、そそくさと食事を済ませるしかなかった。
先に立ち去る際、イケメンヒゲ男は礼儀ただしく謝罪を口にしたが
坊主の方は、相方が笑顔を向けても、終始ふくれっ面のまま。
せっかく僕が席を取ったのに、なんで怒られなきゃいけないんだよっ!
と言わんばかりだった。
日本とは違い、ハンカチを置いた程度で「席を確保」したことにはならないようだ。
今後、料理を取りに行くときは、必ずどちらかが席に座るようにしよう……。
ともあれ、残り時間がどんどん少なくなってきた。
さあ、掘り出し物のお土産を探すぞ!
手早くチェックアウト&大荷物をフロントに預け、身軽になって出発。
初日にざっとチェックした〈ツェッペリン市場〉を中心に
あらかじめ目をつけていた店をから店へ、宝探し感覚で巡っていった。
おおまかな値段の相場を確認していたこともあり
格安ウールソックス、ハチミツ、大幅値引きチョコレートなど
次々に掘り出し物をゲットしていった。
でも、相変わらず、値段交渉はヘタクソなまま。
一応値札は付いているが、そこは市場のなか。
交渉次第で値引き可能なのが、こうした買い物の常識なのだ。
でもって、普通なら購入を決める前に
「まとめて買うから割引してくれ」とアピールすべきなのに
こちとらと言えば、購入を決め、お金を渡した後になって、
はっ!と気がつき・・「安くなりませんか?」。
これじゃ、相手の苦笑いを引き出すだけだ。
――値段交渉は、購入意思を示す前にやらなきゃダメ!
強く心に言い聞かせつもりだったが・・
翌年2月のキューバで、またまた言い値どおりに払ってしまった。
世界にも稀な「正札文化」で育った我ら日本人。
「値切り交渉」に、どこか後ろめたい思いを抱いてしまうのだ。
それでも日本の物価から考えれば、みんな格安の掘り出し物ばかり。
ホクホク気分でホテルに取って返し、最後の荷物整理。
ハチミツなど液状の品は、忘れずスーツケースの中に収めていく。
数年前、ベトナムから帰国したときの苦い経験のおかけで、
「液体物チェック」に引っかかることはなくなった。
予定通り11時過ぎ、すべての荷物と一緒に目の前のバスターミナルへ。
ほどなく到着した22番バスで、空港へと向かう。
30分後、リーガ国際空港に到着し、搭乗手続きを済ませたあとは
売店などを眺めながら時間を潰す。
アエロフロート航空SU2101 リーガ発モスクワ行きも、時間通り出発。
座席は4割程度しか埋まっておらず、ふたりとも窓側の確保に成功。
北欧ならではの深い森や川、さらにたモスクワ近くでは湖畔の船遊びなど
初夏の日差しに彩られた風光明媚なパノラマを満喫した。
だが、そんな優雅な空の旅も、モスクワ空港に降りるまで。
行きと同様、乗り換えゲートは行列無視のトランジット客でゴンズイ玉状態。
そもそも並んでいるのかいないのかさえ判然としないまま、
群衆に押し出されるようにして狭い乗り換えカウンターでチェックを受け
およそ1時間がかりのトランジット手続きは、ようやく終了した。
しかも、混雑は、機内にも及ぶことに。
行きと同様、窓側3席の両端を確保したのだが
ウェブチェックインの時に危惧したとおり、完璧な満席状態。
・・なんのことはない、パリやローマなどから乗り継いで日本に向かう場合
燃油代がゼロになったぶん最安値状態のアエロフロートに
お金を倹約したい若者たちがどっと殺到していたのだ。
そんなわけで、我らふたりの間にも
ラップトップパソコンを抱えた学生風の男性が着席。
やむなく相方と席を替わってもらい、通常の2席並びに変更できたものの
ずーっとパソコンとにらめっこをしているため
トイレに行きたくても席を立ってもらうきっかけがつかめない。
水分の補給を控えるなど、努力せざるを得ない状況に。
結局10時間ほどの飛行時間のうち、トイレに立ったのは一度だけだった。
――うーん、〈安さ第一の旅〉を続けてきたが
さすがに還暦過ぎると、と厳しくなってきたなぁ。
・・というのが、正直なところだ。
でも、きっと次も懲りずに「最安」を目指してしまうんだろうな。
三つ子の魂百まで、というのは結構当たっているものだ。
てなわけで、19時00分に出発したアエロフロートが成田に到着するのは
翌朝の10時30分になるわけだが
そこから先はリムジンバスで最寄りの駅に直行するのみ。
なので、今回の旅はここまで。
カレンダー通りの「1年前」にこだわれば
次に実施した旅は、9月末の台湾北部。
でも気が向いたら2年前、3年前に遡る可能性もあり・・かな。
ま、ぼちぼちお気楽にやっていこう。
そろそろ、旅以外のことについても書きたいし。
ではでは、またね。