2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
最初に「うわっ、セコイな~!」と呆れたのは 東京オリンピック開会式翌日の朝刊(7月24日)、第一面のレイアウトだった。 まず右側に、「東京五輪開会」の記事。 ここに添えられた写真が、悪意に満ちていた。 華やかなアトラクションや花火、宙に浮かぶ…
東京オリンピックが面白い!! 開会式を終えた24日以来、生放送と録画済み画像の視聴に忙殺され 本ブログを開く余裕などない日々が続いていた。 それでも、どうにも書かずにいられなくなってしまった理由は 冒頭(タイトル)のひと言を、主張したかったか…
我が家の本棚には、グレッグ・イーガンの作品が8冊並んでいる。 だが、まともに読了したものは1冊もない。 本作『ド嬢』を手に取るたび そんな己の"グータラ読者ぶり"を、痛感させられる。 孤高のSF勇者・神林しおりの、あの名ゼリフが飛び込んでくるから…
なにこれ? いまさら魔女狩り? 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってか? 東京オリンピックの評判を地に貶めようと 重箱の隅をほじくり返しては過去の失態・失言を暴き立て 〈こいつは非国民だ!〉と大騒ぎする"検閲警察"のはしゃぎぶりが 余りに異様で、見るに堪…
運任せの「サイコロ読書法」に切り替えて以来 我が"積読山脈"の深層や背後に眠っていた《化石図書》の発掘が 徐々にではあるが、進み始めている。 16年前に出版された三崎亜紀の短編集も そうした"読書改革"のおかげで手に取ることができた いわば「オノダ…
昔から言い伝えられている〈法則〉のひとつに 「東大生の8割以上は、入学した時点で"燃え尽きて"いる。 在学中も卒業した後も、成長することはない」 ・・というものがある。 小学生あるいはそれ以前から「東大入学」を目指して努力を重ねた結果 晴れて悲願…
タイトルに使わせてもらったのは 『風の谷のナウシカ』(漫画版)のクライマックスで 「汚染や死を排除したものこそ、未来の命のカタチだ」と断ずる創造主?に "生きるとは、そのすべてを内包するものだ"と反論するヒロイン・ナウシカの叫び。 第一作から文…
連日の「オオタニ・フィーバー」に、そこいらじゅうが沸き立っている。 もちろんうたたも録画ながら、思いっきり堪能させてもらった。 どうにも口を挟まずにはいられぬ〈気持ち悪さ〉に ず~~~~っと胸の片隅を、チクチク突つかれながら――。 大谷の活躍ぶ…
旅が好きだ。 なかでも鉄道の旅、それも鈍行(各駅停車)に長時間揺られる数日間は 時間制約のため、新幹線などの早い手段を使わざるを得なくなって以降においても 個人的には、いちばん好きな〈旅のかたち〉だと断言できる。 おかげで今でも"楽しかった旅は…
ここ数日というもの 大手新聞社を含めたスポーツマスコミは アメリカ大リーグで次々と快挙を遂げる大谷翔平の話題に熱くなっている。 もし球場への入場制限が解除されず、無観客で行われていたら ここまで報道はヒートアップしなかっただろう。 そもそも、大…
タイトルからして、"オタク作家の自意識ダダ洩れ"をうかがわせる。 本業(小説)を書けない口実やら逃避ぶりを自虐的に綴っただけの「雑文」。 ――だろう、なんて甘い考えでページを開こうものなら 真っ赤になって焼けただれ、跡形もなく溶け去ってしまうほど…
先日サイコロを振って決めた"次に読む本"に従うと 同シリーズの続編『暗黒市場』と短編集『火宅』の順番だったが 数年前に読了したはずの一・二作目の内容が ほとんど記憶に残っていないことに気づき、愕然とした。 かろうじて「三体の最新鋭機〈機龍〉を擁…
世界各地を旅することに夢中になっていた、30~40代にかけて 旅先では可能な限り、〈地元の料理〉を料理を口にするよう心掛けていた。 せっかく食文化の異なる土地を訪れているのだからと 塩とケチャップの味しかしないアメリカの地方都市だろうが オリ…
「英雄」や「偉人」と呼ばれる存在が どれほど"後付け"で"でっちあげられた"シロモノなのかが、克明に記されている。 いわば、『今だから書ける20世紀以降アメリカ史の真相』か。 ページをめくるたびに 「まっさか~~・・冗談だろ!?」 「え~っ、こんな…
最初の1冊で読むのをやめてしまったら きっと後悔すると思う。 それくらい、「芸能界転生モノ」とでも呼べばいいのか "なんでもあり"な第1巻と 2巻以降の内容が大きく異なっている。 ※以下ネタバレになるが、どうかご勘弁を。 プロローグは、とにかく派手…