Touch'n Go Cardは販売終了? マレーシアうたた旅 2024.3.13-18 1日目① 成田🛫ブルネイ経由🛫KLIA🚆KLSentral🚝Bukit Bintang👣Verdant Hill Hotel

2024年3月13日(水)成田🛫バンダリスリブガワン🛫クアラルンプール/KLIA🚆KLSentral🚝Bukit Bintang👣Verdant Hill Hotel

 

コロナ明け海外旅行の第三弾はマレーシアである。

現在は共に母親となっている二人の娘を含めた4人家族で

クアラルンプール⇒マラッカ⇒シンガポールと南下するツアーに参加して以来

実に三十数年ぶりの再訪となる。

ボルネオ島(コタキナバル)は7~8年前に訪れた。

 

なぜマレーシアなのか?

決まった経緯は、単なる消去法にすぎない。

まず、円安+現地物価高でアメリカ・オセアニア・ヨーロッパは除外。 

唯一割安なトルコも、往復航空運賃が最低14~5万のため今回は見送った。

結局、選択可能な地域は東&東南アジアに絞られる。

とはいえインドシナ半島でイチオシのラオスは昨年秋に訪れたばかり

一番気軽に行ける台湾も昨年末に訪問済みだ。

そんなわけで、残るアジアエリアで比較的滞在費が安く上がる国を探してみた結果

ブルネイ経由のマレーシア6日間という選択肢が残った、だけのことである。

 

一年中蒸し暑い所は苦手だけど、高原にでも避難すれば快適に過ごせるだろう

・・そんな軽い気分で、往復航空券+ホテル4泊のツアーをポチッと申し込んでみた。

だが、しかし。

出発まで残すところ1ヵ月を切ったころ、ショッキングな知らせが。

マレーシア航空が格安のキャンペーンを始めたのだ。

それまで8万円以上だった往復運賃が、なんと5万円台という投げ売り状態に!

しかも念のため予約済みの日程をチェックすると、余裕で購入できたのだ。

もしもこのキャンペーンに乗っかって、航空券とホテルを別々に予約していれば

二人で4~5万円ほど安く上がっていたに違いない。

(直行便だから所要時間は最短、昼発&夕方着という理想のスケジュール)

 

ーーとはいえ、今回のツアー料金はとっくに全額支払い済み。

いわゆる「キャンセル不可商品」だから、変更したくてもできない。

くそー、もう少し待ってればよかったか~~~!

心のほぞを力の限り噛み潰しつつ、今回の旅に臨んだのである。

 

・・と、どれほど愚痴を並べても事実が変わるわけじゃない。

なにはともあれ、無事に行って帰ってこれただけでも、めでたしめでたし。

前置きはこのぐらいにして、いざ三十数年ぶりのマレーシアへGO!!

 

まずはいつものように朝イチの列車を乗り継ぎ、京成成田空港駅へ。

羽田空港に比べて快適とはいいがたいラウンジで時間を潰し

1145分発ロイヤルブルネイ航空BI-0696便でバンダリスリブガワンへと飛んだ。

人生初のロイヤルブルネイ航空。どんなことでも初体験はちょっとワクワクする。

快晴の空の下、成田空港上空をぐるっとひと回り。

こんなに成田空港をきっちり一望できたのは、初めてかもしれない。

九十九里浜から太平洋に出て、あとはひたすら南下を続ける。

国内線と違って飛行高度が高い。最大ズームでも富士山ははるか彼方に霞むばかり。

可も不可もない機内食。ちなみに厳格なイスラム国なのでアルコールの提供はなし。

音楽を聴きながら本を読み、ときどきうとうと。気が付けばフィリピン上空へ。

ここまで来ると空の青さが違う。地球の丸さも実感できる。

険しい山岳地帯もひとっとび。

ときおり厚く雲が張り、それを足掛かりに入道雲がにょきにょき伸びてくる。

成田出発から6時間余り。ボルネオ島西岸のブルネイ上空へ到達。

さすがは裕福な産油国。眼下に伸びるのは美しく整った住居ばかり。

定刻17時15分、ブルネイ国際空港に到着。

機内が混んでいなかったこともあり、なかなか快適な空の旅だった。

こぢんまりした空港内で、案内板に従って乗り換えゲートへと向かう。

ブルネイに入国する人は少なく、乗客の大半は他国に向かう便へと乗り継ぐ。

がらんとした待合スペース(搭乗口前)でクアラルンプール行きの便を待つ。

幸い乗り継ぎ時間は40分程度と短かく、この点は有難い。

かつてドバイやメキシコシティで6時間以上待たされたのは、本当にしんどかった。

バンダルスリブガワン空港1755発BI-0873でクアラルンプールへ。

成田発の便よりさらに機内はガラガラ

ロングフライトであれはば横になりたいところだが、予定飛行時間は2時間半

夜の8時半にはマレーシアに到着するはずだ

ブルネイ国際空港に別れを告げ、一路機体は西を目指す

窓の外には、少しずつ夕闇が迫ってくる

何度見てもこの時間帯は、窓の外の景色に心を奪われる

三日月と夕焼け。このフライトでも10枚以上写真を撮ってしまった

ほぼ定刻の現地時間20時40分頃、クアラルンプール国際空港に到着する

人気のない空港ビル内は慣れていないと迷子になりそう、出口を求めて右往左往。

途中で両替ブースに立ち寄り、現地通貨マレーシアリンギットを手に入れる

日本円は出さず、コロナ前のヨーロッパ旅行で残っていたユーロを全部使い切る

(全部といっても250ユーロ程度)

 

その後も試行錯誤を繰り返しながら、無事マレーシア入国を済ませ

メチャクチャ割高なKLIAエクスプレス(鉄道)に乗って

KLセントラル駅(クアラルンプール)へと移動。

※ここだけ通常の3~4倍の"外国人料金"、帰りは当然バス便に変更したよ

 

そこからモノレールに乗り換え、市内有数の繁華街「ブキッ・ビンタン」で降りた

※日本のSUICA的な「タッチ&ゴーカード」を手に入れようと各所を訪ね回るが、

 どこで聞いても「フィニッシュ」との答え。どうやら直前になって廃止したらしい。

 やむなくモノレールの運賃もトークンを購入&使用することに。

 そんなこんなで時間がかかり、ブキッ・ビンタン駅到着は夜10時近くだった。

 

右上にモノレールのブキッ・ビンタン駅。

ISETANのロゴが輝く下、多くの車が行きかっていた。

 

んで、下の写真が夜10時過ぎのブキッ・ビンタン

平日(水曜)の夜遅くだというのに、祭りのように若者たちでごった返している。

駅の階段を降りてすぐの交差点あたり、ほとんど渋谷や銀座と変わらぬ光景。

しかも子どもを含め、若い人たちでいっぱい。

 

この日泊まるホテルまでは、さらに歩いて15分ほどの場所に位置する。

まずはスーツケースなど重い荷物はホテルに預けたいところだが

そこまで往復するのは面倒だ。

なにより予想通りの蒸し暑さで、とにかく冷えたビールを飲みたい。

ホテルに行く前に食べてしまおう、と意見が一致。

人込みの中、地元で人気の屋台街を目指してスーツケースを転がすのだった。

 

ではでは、またね。

名店は強し!首里そばの"実力"に唸る 沖縄うたた旅 2024.1.28-31 4日目② 首里金城石畳道👣首里城👣龍潭👣首里そば👣無料駐車場🚘イオン那覇🚘レンタカー店🚐那覇空港🛫羽田空港

2024年1月31日(水)ホテル👣花商ファクトリーカフェ🚘無料駐車場👣首里金城石畳道👣首里城👣龍潭👣首里そば👣無料駐車場🚘イオン那覇🚘レンタカー店🚐那覇空港🛫羽田空港

行列覚悟で超人気店「首里そば」にアタック!

 

こんなにのんびり歩けるとは思わなかった首里金城石畳道に別れを告げ

さらに坂道を登ってゆくと、いつの間にか首里城の敷地に足を踏み入れていた

魚のように細長く身をくねらせた敷地の背中側から接近したため

守礼門をくぐることもなく、いきなりだだっ広い平地に出ていたのだ。

そのまま案内板に従って進むと、あっという間に見学が終わってしまうので

ちょっと後戻りして、ウッドデッキ風の展望台に立ち寄ってみる。

展望台(西のアザナ)から那覇市街を眺める

1月末とは思えぬ強い陽ざしに南国沖縄を実感する

ここでも修復工事か・・と思ったら、太平洋戦争時代の軍司令部の発掘調査だった

 

内部をぐるっとひとめぐりして、広福門から退場する

門の前から城内と那覇市内を眺める。ゆるく湾曲した石垣が美しい、

 

 

普段着の自然さで、琉球民族衣装をまとった男性が石段を登っていった

なんだか、石垣や石畳を鑑賞しに来た気もする

涼しげな木漏れ日に誘われ、龍潭沿いの小路に入ってみた

いたるところ水鳥だらけ。我が物顔で水面を切る黒い?三連星

龍潭の主はこの水鳥たち。人が近づいてもまったく逃げようとしない。

お前、何しに来た?! さらに近づくと鋭いガンを飛ばしてきたーーガン?だけに

これ以上邪魔しないよう、"お鳥サマ"優先で遊歩道をたどってゆく

それにしても、あたり一面鳥の糞だらけ

日陰に入ると臭さも倍増

たまらず息を止め、速足で通り過ぎた

野鳥だけでなく野ガメものびのびと暮らしている

 

石畳道~首里城~龍潭と歩きまわり

気が付けば時計の針は13時に近づきつつあった。

当然、お腹はペコペコだ。

と、ここで昨夜から温めていた作戦を実行。

これまで10回近く沖縄に来ていながら

一度も訪ねたことのない超有名店に向かうことにしたのだ。

売り切れ次第で閉店という大衆食堂の雄・首里そば。

いや、そうはいってもすでに午後1時。

とっくに終わってるんじゃないかと思いつつも、行くだけ行ってみた。

10分後、店の前に到着。

行列が続いているところを見ると、まだ営業中みたいだ。

さっそく行列の最後尾についた。

なんだ、10人ぐらいしか並んでないじゃん、楽勝じゃん。

とはいえ入口に近づいてみると、店内にも7~8人の待ち人が。

こりゃ少なくとも30分はかかるんじゃないか・・

と思いきや、15分ちょいででテーブルに案内してもらえた。

メニューのバリエーションが少なく、お酒も提供していないから

ラーメン店同様、客の回転が速のだろう。

窓越しに外められる眺めるカウンター席で、料理の到来を待つ

頼んだのは、首里そば(中)とジューシー。残念ながら煮付けは売り切れ。

どちらも旨し、しかも2品合わせて700円・・安すぎだろ 

あずき、うまー! シメにいただいたぜんざいが一番強く記憶に残った

相方もすっかり気に入った様子、店頭で販売していたちんすこうを箱買い

首里城下をぐるっとひと回り、ふたたび石畳道の降り口へ

相変わらず人影少ない坂を下り、駐車場に戻れば、旅はあとわずか。

 

首里そばですっかり満足してしまったので

これ以上どこかの観光地に立ち寄る気分にもなれず

イオン那覇店をぶらつきながら残り時間を潰し

少し早めにレンタカーを返却した

那覇空についたあとは、機内で軽く食べる夕食用にポーたまをゲット。

ここでも行列ができており、けっこう待たされた。

だけど機内に持ち込む人より、ここで買って家で食べる客のほうが多かった。

それぐらい沖縄人にとってポピュラーな食べ物なのだった。

並んで待つ間、店頭のポーたまシーサー?とにらめっこ

18時15分、夕闇迫る那覇空港を離陸

黄昏時の西の空が大好き

20時過ぎ、千葉上空を通過ーーあ、あれはマリンスタジアムじゃないかな。

てことは、もう少し先には・・・

闇夜に輝く"ランド"の灯り

そういや、かれこれ15年は行ってない気がする

・・もちろん頼まれたって辞退するけど

 

ではでは、またね。

誰もいない首里金城石畳道 沖縄うたた旅 2024.1.28-31 4日目① ワイズイン那覇小禄駅前👣花商ファクトリーカフェ🚘首里金城無料駐車場👣首里金城石畳道

2024年1月31日(水)

ホテル👣花商ファクトリーカフェ🚘首里金城無料駐車場👣首里金城石畳道

掘り出し物!の朝食セット「タコライス+作り立てじーまみー豆腐」

 

沖縄旅行3日目、珍しく観光地エリアではない那覇小禄駅前のホテルに宿泊。

おかげでイオンの巨大ショッピングモール・各種量販店・地元の格安海鮮丼店など

観光客向けではない"普段着の沖縄"に触れることができた。

滞在4日目の朝も那覇中心部ではなく、周辺の朝食店をチェックしてみたら

ホテルから徒歩数分の場所に、大好きなじーまみー豆腐を提供するカフェを発見。

開店時間の朝9時を待って、いそいそと乗り込むことに。

ゆいレールに沿って歩き、じーまみー豆腐の店「花商ファクトリーカフェ」に到着

2階の店内、開放的なカフェとじーまみー豆腐工場?が隣接していた

開店直後だけに、我ら二人が本日最初の客だった

なんと「じーまみー豆腐食べ放題」のコーナーも!

ちょっと食指が動いたけど、今回は朝ご飯を食べにきたのだからと我慢する

好きなテーブルを選び、まずはシークワーサージュース

数種ある朝食セットから、今回まだ食べてなかった「タコライス」を選ぶ

いままで食べたタコライスの中で、たぶん一番旨かった

これにドリンク(ジュース)・スープ・じーまみー豆腐がついて990円はお得だ

おいしかったよー、駐車場もあったから車まで来てもよかったんだね

 

いったんホテルに戻り、荷造り&チェックアウトを済ませていざ出発。

この日は18時発の羽田行き飛行機で帰るから、夕方にはレンタカーを要返却。

それまで首里城周辺をめいっぱい観光しようという計画だった。

 

まずは、レンタカー旅ならではの〈無料駐車場探し〉

さすがに世界的観光地の首里城付近にはないだろーな、とダメもとで調べてみたら

・・・あったあった。

それも、ぜひ歩きたいと思っていた首里金城町石畳道のすぐそばに!

満車かもだけど、行くだけ行ってみるか・・

スマホのナビを頼りに、「交通広場」と名付けられた無料駐車場を目指してみたら

5台ほどの駐車スペースは見事にガラガラ。

確かに場所はちょっとわかりにくく、アプローチの道も細めだけど

どーして誰も停めないのか、不思議でならない。

〈もしかして車上荒らしとかの被害があったりして)

ま、いいか。

どのみち貴重品は持ち歩てるし、万一何かあっても傷は浅いし。

 

心配してもきりがないので、歩いてすぐの石畳道へゴー。

無料駐車場から横に伸びる小道を進むと、すぐ石畳道が作る坂の途中に出た。

大人気のスポットだから、きっと観光客でいっぱいだろうと思いきや・・

見事なまでに無人の石畳道。いくら平日の朝10時とはいえ、人口密度が低すぎる。

ま、基本的に静かなほうが好きだから、願ってもない好条件なんだけど。

これ幸いと、記念写真を撮りながら坂の中ほどまで登ってゆくと

大きなガジュマルの木の下に一軒の古民家が

無料休憩所になっている首里金城村屋〈しゅりかなぐしくむらやー)だった

ここも、一人だけいた先客が入れ替わりに立ち去り(気を利かせてくれたのだろう)

2人だけでの~んびり過ごすことにーーーなんという贅沢か

部屋の奥には巨大な太鼓?が

普段は公民館として使用されているらしい

陽射しは柔らかく、そよ風も心地よいーーこのまま寝転がりたくなってきたーー

いやいや、ひと休みするのは早すぎる

気を取り直し、雲が切れはじめた石畳道をまた進む

大アカギを見物しようと右手へ入ると、紅い花が迎えてくれた

青空が広がると、景色は一気に南国のそれへと塗り替えられる

堂々としたたたずまい。推定樹齢200年の巨木・大アカギ。

見上げれれば、岩のような木肌に幾度もの伐採の跡が

根元近くにも大きなうろ、長い歳月を生き抜いてきたさまがひしと伝わってくる

両手を合わせて首を垂れると・・足元に赤い色

みずみずしい緑の葉にも、目を奪われる

間違いなく俺より長生きするだろうな・・では、またいつか。

それにしても、1月末でも那覇の空はとことん青くて明るい

気が付けば、ぐるっと回って石畳通りの入口(最高地点)へ

500年前の琉球王朝時代に整備された小路には、やはり無人のままだった

登り終えたところに設置されていた「金城石畳通り」の地図

有名な割には通る人も少なく、とっても静かでいい道だったなぁ

 

ではでは、またね。

採れたて野菜ピザとはみだし海鮮丼 沖縄うたた旅 2024.1.28-31 3日目③ 安座間港🚘山の茶屋・楽水🚘ワイズイン那覇小禄駅前👣魚まる👣ホテル

2024年1月30日(火)ホテル🚘安座真港⛴徳仁港/久高島👣外間殿-ピザ浜-イシキ浜-ウパーマ-カベール岬-フボー御嶽-大里家👣徳仁港⛴安座間港🚘山の茶屋・楽水🚘ワイズイン那覇小禄駅前👣魚まる👣ホテル

お腹に優しい新鮮野菜たっぷりの特製ピザ

 

久高島発の高速船で沖縄本島の安座間港に到着したのが、12時半少し前。

レンタカーに乗り換え、南西方向に海岸線を進む。

その間スマホのマップを開き、ランチに適した店を探してみた。

昨日の昼から和食(沖縄料理)が続いたので、洋食系をチェックすると

到着日に訪れた百名ビーチの近くに、ピザの店を発見。

評判も悪くなさそうなので、そこに決めた。

 

有名な「浜辺の茶屋」の前を通り過ぎて間もなく

道路脇に拓かれたスペースに車を停め

案内の矢印に従って山の斜面に切られた急な石段を登ってゆく。

うっそうとした木々の間を縫うように石段を登った先に、目指す店はあった

山小屋風のレトロなたたずまい、山の茶屋・楽水

入ってすぐ左手に、招き猫替わりの白兎がキャッシャーに

二階へ上がると、広い吹き抜けの客席。

お昼時をだいぶ過ぎていたからか、テーブルは選び放題。

せっかくなので、正面に海を臨む小上がり席へ

あいにくの曇り空、青い空に青い海というわけにはいかなかったが

解放感は抜群で雰囲気も悪くなかった

昨日の昼飯とダブるが限定の島野菜ランチが残っていたので、思わず注文する

さすがに"感動"までは届かぬものの、癖がなくひとつひとつの味付けはしっかり

再度登場のベジタリアンピザ、島野菜ランチ同様相方とシェアしていただく

新鮮な野菜はもちろん、もっちもちのペースもうまし

とはいえ、去年の同時期に立ち寄った「ピザ喫茶 花人遭」と比べると

肉類不使用ゆえ味の奥行がいまひとつか

。。ま、いずれも贅沢な不満にすぎないけどね

 

なんやかんやいいながら、長時間に及んだ久高島歩きの休憩を含め

のんびりゆったりランチタイムを過ごすことができた

ただ、隣の個室に入っていた家族連れの子供が

部屋を抜け出し走り回っていたのは、ちょっと残念だったな

駐車スペースに戻ると、堂々としたたたずまいの猫様が迎えてくれた

なんだかんだ沖縄はとっても猫が多い気がする

 

時刻はまだ14時半

少々早かったが、天気もイマイチだったので、ホテルへと直行する。

実はこの日の泊まる宿は、1・2泊目とは異なっていた。

予約時、3連泊しようとチェックすると

なぜか3日目だけ追加料金が倍増していたのだ。

やむなく、選択可能な宿泊津節のなかで一番安く済むホテルへと変更。

それが那覇空港にほど近い、ワイズイン那覇小禄駅前だった。

 

近くまで行ってみると、ゆいレールの駅前

しかも巨大ショッピングモール・イオンがドドンとそびえていた。

おかげで沖縄観光を一時中断し、イオンめぐり&ショッピングを楽しんでしまう。

 

夕食もわざわざ中心街まで出る気になれず

徒歩圏で適当なところを見繕うことに。

ホテル前から一駅分ほど歩き、そこそこ評価の高い海鮮丼の店に決めた。

安さ・旨さ・ボリュームと三秒揃った魚屋直営食堂「魚まる」

入口上にドンと構える島魚、店内にも魚介類のオブジェがいろいろ

とにもかくにもボリュームが半端ない。

名物だという海鮮丼を注文してみると、ごらんのジャンボサイズ!

ご飯の量も超大盛りだったけど、意地と根性で完食。

もちろん刺身も新鮮で、こんなに安くて大丈夫?と不安になる高レベルだった。

食べ盛りの若い人には文句なしに薦めたい。

 

ではでは、またね。

久高島0円散歩(後編) 沖縄うたた旅 2024.1.28-31 3日目② 久高島/ピザ浜👣イシキ浜👣ウパーマ👣カベール岬👣フボー御嶽👣大里家👣徳仁港⛴安座間港

2024年1月30日(火)ホテル🚘安座真港⛴徳仁港/久高島👣外間殿👣ピザ浜👣イシキ浜👣ウパーマ👣カベール岬👣フボー御嶽👣大里家👣徳仁港⛴安座間港

心地よい青空の下、お気楽な0円散歩はまだまだ続く

 

絶景と呼ぶに値するピザ浜を後に、島の北東端・カベール岬へと向かう。

人っ子一人見かけぬ海岸沿いの道を歩くこと6~7分、イシキ浜の入口に到着。

踏み分け道を進むと、すぐ眼の前にこぢんまりした砂浜が広がっていた。

「昔、黄金の壺の流れてきた霊地」だというイシキ浜。

だが"スピリチュアル音痴"な我々は、どこが神聖なのか全く感じ取れない。

これならさっきのビザ浜のほうがずっとキレイだったなぁ・・

など無責任なつぶやきを漏らしつつ元の道に戻ろうと踵を返したとき

入れ替わるように二人の若い女性が踏み分け道をやってきた。

砂浜に出ると彼女たちは、両手を合わせ高く掲げたと思ったら

そのまま両眼を閉じ、長い祈りを捧げ始めた。

そっかー、"わかる人",には神聖な場所なのだなぁ・・・。

神をも恐れぬ不謹慎な感慨を胸に、さらに散歩は続いてゆく。

ときおり木漏れ日が射す、静かな散歩道

この一足一足こそが"祈り"に通じるーーなんちゃって

太いガジュマルの木が、涼しい木陰を作っていた

ピサ浜からカベール岬まで、ちょうど半分ぐらいのところ

その間も、目についた植物の葉・花・実などを気ままに撮影してゆく

 

道の両側がヤシの木のような熱帯樹林へと代わり

もうちょっと歩けばカベール岬かな、と思ったその矢先。

歩いてきた道の彼方から、ワサワサとした人の気配が急激に迫ってきた。

何事かと振り返ると、ざっと10台はあろうかという自転車の群れ。

第二便(9時半発)の定期船で島に着いた観光客が

レンタサイクルを濃いで、続々と第一便(我々)を追い越していくのだった。

見れば、自電車に交じって電気自動車らしき軽車両もやってくる。

どうやら、ちんたら歩いて島を回る"もの好き"はほとんどいないらしい。

こっちの(歩いた)ほうが、ずーっと気持ちいいのにな。

歩く速さでのんびり進み、あれこれ目に留めては立ち止まってシャッターを切る

そんなスロー観光にすっかり適応している初老親父は

――狭い久高島、そんなに急いでどこへ行く

などとうそぶきながら、何かに追われるように先を急ぐ自転車軍団を見送るのだった。

カベール岬の手前に立つ「ハビャーン」の案内板

わざわざ自転車を停めて読もうという人は、誰もいなかった

 

深くえぐれたカベール岬の突端

晴れてればさぞかし「絶景」なのだろうが、あいにく頭上は暑い雲に覆われていた

直射日光が当たらない分、樹木の緑が生き生きと映えてくる

小さいながらもスイセンを連想させる可憐な白花に、デジカメを向けた

その足元に、なにか気配を感じると思ったら・・

ちょい強面(コワモテ)の野良猫さまが

ひょっとして、あなたはカベール岬の守護神かい?

 

どんよりした海が広がるだけ(失礼)のカベール岬を離れ

フランスパン形の久高島を反時計回りに歩み、フェリーの待つ徳仁港へ戻ってゆく。

途中、島で最高の霊地と崇められている「フボー御嶽」に寄ってみた

矢印に従い、島を南北に分かつメインロードをちょっと北に逸れる

すると、目と鼻の先に「フボー御嶽」の案内板が

ラスト一行の文字から、島人の願いがひしひしと伝わってくる。

ーー何人たりとも、出入りを禁じます。

掟破りにならぬよう、御嶽手前の路上から一枚。

ズーム機能を使っても、不敬罪にはあたらないよね。

実際その後、「バチ」らしきものには当たった覚えはない。

がらんとした空き地にしか見えない御嶽内より、道端の植物に目を奪われる。

タラの芽っぽい若緑に、胸がときめく

空はどんより暗いけど、朝一番でピザ浜の青空を堪能できたので十分満足。

およそ2時間かけて、久高島を4分の3周ほど歩いて巡り

あとは「大里家」に立ち寄るだけかと思った頃。

レンタサイクルに乗った40台前後の一人旅女性に声をかけられた。

誰もが自電車を借りて島巡りをするなか、わざわざ散歩する珍しかったのだろう。

そんな彼女がボヤくことには

「この島は自転車のレンタル料が2時間2000円もするのよ~」

(うろ覚えなつき間違ってたらゴメン)

それって10時間も借りれば1台買えちゃう計算だよね!?

ーーー借りなくてよかったぁ。

「おかげで昼食代がなくなっちゃったわよ」

彼女は苦笑いを浮かべ、こう続けた。

「もっともこの島の飲食店は割高らしいから、足りたかどうかわかんないけど」

んじゃ、俺たちも早めに帰ることにしよう。

 

てなわけで久高島でランチは摂らず、12時発の高速船で戻ることに決定。

その時間に間に合わせようと、やや速足になって大里家を目指した。

大里家は、沖縄の王様が来島したとき、当家の美人クニチャサ祝姫と暮らした場所

離宮みたいなものかな、と予想したよりも遥かに小さな建物だった

入口脇にあった案内板、興味があったらご一読をば

外見はごく普通の沖縄民家だが、失礼して中を拝見すると・・

黒々と磨き抜かれた柱・床・家具に、お供え物が競い合うように並ぶ

毎日毎朝手入れや礼拝を欠かさないのだろう

建物の内側には埃ひとつ落ちていない

実際集落を歩くと、いたるところで神様にお供えし祈りをささげる姿を見かけた

商売っ気の多そうなレンタサイクル店や飲食店はさておき

島に暮らす人々の信仰心は脈々と息づいているようだ

行きには気づかなかった校門脇の「新年のあいさつ+干支の龍」

今回の島巡りで出逢った、最も神様っぽい造型だ

出航10分前、チケット売り場に到着

高速船利用のため差額(90円 )を追加払いし、無事乗船する

行きのフェリーと違い、高速船に眺めのいいデッキ席は用意されていない

潮しぶきで曇ったガラス窓越しの景色に不満をおぼえつつ

20分少々で船は沖縄本島・安座間港に到着した

船上からの景色を楽しみたい方は、ぜひともフェリーを利用しよう

 

結局、朝8時半から昼12時前まで3時間少々の久高島散歩。

一年前、強風のため渡れなかった経緯もあって

この次は島で一泊ぐらいしようかな、と勝手に盛り上がっていたけど

実際歩いてみたらーーもうこれで充分だな~ーーという気分になっていた。

ぶっちゃけ、久高島散歩より前日食べたパンのほうが強く記憶に残っているのだ。

どこまでいっても"俗物は俗物"ってことだろう。

 

ではでは、またね。

『アンチェルの蝶』+『ダンジョン飯』を勝手に表彰!  今月(2024年3月期)読んだ&揺さぶられた本 MakeMakeの読書録

4月の広島、5月の女満別、10-11月のバリ島に加え

6-7月に台湾旅行を突っ込んでしまったので(航空券のみ確保)

あれやこれやの準備に追われブログが手につかない今日この頃

せめて毎月恒例の「読書録」ぐらいは書き残さねば

台湾旅行の行程&宿の予約は、その後だ

ちなみに今月読了した本(小説・それ以外・コミック)は以下の通り

 

2024.3

●『この素晴らしい世界に祝福を! 8』暁なつめ

★※『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち』三上延

★★『恋歌』朝井まかて ★『首里の馬』 高山羽根子 

★★『アンチェルの蝶』遠田潤子

●『むかしむかしあるところに、死体がありました』青柳碧人

★★『希望という名のアナログ日記』角田光代 ★『ナチュラリスト福岡伸一

★『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』藤谷千明

★『負け犬の遠吠え』 酒井順子 ★『どくとるマンボウ航海記』 北杜夫

★『台湾グルメ350品!食べ歩き辞典』光瀬憲子

 

〔コミックス〕

★★『ダンジョン飯』①-⑬完結[⑬⑭は初読] 九井諒子

★★『ブルーピリオド』①-⑮〔⑭⑮は初読]山口つばさ

 

結果、3月の《いちばん揺さぶられた本》は

【小説】アンチェルの蝶』 遠田潤子 

   ※比較的初期の作品であるためか

    表現・ストーリー展開ともに多少の"ご都合主義"を感じてしまう。

    それでも、ひとたび読み始めたらページを繰る手が止まらなくなる

    圧倒的な吸引力には抗いようもなく

    本作もまた"朝まで一気読み"とあいなった。

    いまだ未読本が7冊ほど待っているが、いったんひと休み。

    楽しみは最後まで取っておくのだ。

    ちなみにアンチェル/チェコフィルの「新世界」は

    中学生の頃から聴いてたけど、特に心に残ってないのが正直なところ

    音楽的センスが欠落しているのかもしれない。

 

【小説以外】①『希望という名のアナログ日記』角田光代

     ※目の前に誰もいないのに

      ページをめくるたび、うんうんその通りだよな~

      と虚空に向かって頷いてしまう。

      とにかく、めったやたらと共感度が高いエッセイ集なのだ。

      人生の重要な部分を「旅」が占めていたり

      曲がりなりにも「書くこと」を仕事にしてたりなど

      重なり合うエリアが大きいことも手伝っているのだろう。

      正直、小説のほうはちょっと"怖い"ので最近遠ざかっているけれど

      エッセイに関しては「座右の書」と呼びたいほど愛読している。      

    

【コミック】ダンジョン飯』①-⑬完結  九井諒子

             ※ラストまで破綻させず"風呂敷"を畳んでくれた頑張りに、まずは感謝。

       異世界本、ダンジョン本、料理本などなど

       様々な側面にスポットを当てながら楽しむことができた。

       作者の次回作に期待したい。

      ※残念ながらアニメ版のほうは、いまひとつ。

       ぶっちゃけ原作に忠実なだけで、アニメ化ならではの!がなかった。

       (その点「フリーレン」は秀逸。早く第二期を観たい)

      ②『ブルーピリオド』①-⑮山口つばさ

      ※相変わらず、面白い!

       だけど、どんどんヘビー&マニアックになっていく。

       敢えて"メジャー"に背を向け突き進む姿勢が、個人的には大好き。 

 

さ、この後は台湾旅行のスケジューリングだ。

できれば北部山脈をバスで縦断したいのだけど、ホテルが軒並み高そうで不安。

ハチワレのごとく「なんとかなれー!」とモップをふるうしかない。

 

ではでは、またね。

     

 

 

 

 

       

       

 

   

 

              ではでは、またね。